日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(1)

2009.06.02

開発秘話

日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(1)

INSIGHT NOW! 編集部
クイックウィンズ株式会社

世界最速にして世界唯一のトリプルエンジン搭載ブラウザLunascape。ブラウザといえばアメリカという常識を覆し、世界シェア拡大を狙うスタンスは、あのGoogleを彷彿とさせる。ブラウザで「世界平和実現」をめざすLunascape開発の背景を探る。

第1回 「世界初、世界最速を生み出す力を育む」

■たった60億人しかいないじゃないか

「もしかしたら、思っていたよりもうんと世界は狭いんじゃないか。人口が60億人『もいる』といえばとんでもない数字みたいだけれど、逆に60億人『しかいない』と考えればどうなるのか。そんなことをある日思いついたのです」

例えば日本人で英語を話せる人はおそらく、何十万人あるいは何百万人もいるかもしれない。しかし、これがチベット語となるとどうか。きちんと話せる人ともなれば、1万人もいないだろう。ではチベット語を話せて、お琴を弾けて料理もできる男性となるとどうだろう。もしかしたら一挙に、数人レベルまで絞り込まれるのではないか。

「だからコンピュータサイエンスを研究していて、しかもブラウザ専門で、ユーザビリティも理解できる奴と絞っていったら、たぶん数千人もいませんよ。世界を相手にするといっても60億分の1を目指すわけじゃない。それなら世界一は現実的な目標になりますよね」

近藤氏が初めてブラウザを作ったのは、大学時代のこと。研究のために世界中のブラウザをリサーチしてみた結果、意外な事実に気づいた。つまり、本当に使いやすいブラウザが、この世にはまだ存在しなかったのだ。

「だったら自分で作ってやろうと。今から10年ぐらい前のことですね。第一次ブラウザ戦争が終わって、I.E(インターネットエクスプローラー)の一人勝ち状態でした。ほとんどシェア100%だから、みんな、ブラウザってこんなもんなんだと素直に受け入れてしまう。もっと使いやすいブラウザが他にあっていいはずなのに、そうした選択肢の存在すら誰も思いつかないわけです」

では、なぜ近藤氏は『もっと使いやすいブラウザ』を求めたのだろうか。同語反復のような表現になってしまうのだが、近藤氏は、なぜ『I.Eを使いやすい』と受け入れなかったのか。近藤氏の頭の中には『より使いやすいブラウザ』が見えていたからだ。すると、次に出てくる質問は当然『なぜ、近藤氏だけに、I.Eよりももっと使いやすいブラウザが見えていたのか』となるだろう。秘密を探ると氏の生い立ちにいたる。

▲ブラウザ普及年表(Wikipediaより一部抜粋
                                                   
■ポケコンキッズから秋葉原電化製品大好き少年へ

「確かに早熟だったのかもしれません。幼稚園のときからプログラムみたいなモノを作って、遊んでいましたから」

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