「目標」と「目的」の違い

画像: Kazuhisa OTSUBO

2009.04.27

組織・人材

「目標」と「目的」の違い

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

【ぶれない仕事観シリーズ】目標は他から与えられることが十分ありえるが、目的は他から与えられない。意味は自分で見出すものだからだ。

=========

以降8回のシリーズは、
最新の拙著『ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80』から
いくつかのキーワードを抜き出し紹介していく。きょうはその1回目。

さて、日ごろの仕事現場で、私たちがよく口にする言葉:
「目標」と「目的」――――

この両者の違いは何だろうか?

まず、目標とは単に目指すべき方向や状態(定性的・定量的に表される)をいう。
そして、目的はそこに意味や意義が付加されたものである。
それを簡単に表せば:

目的=目標+意味

ここで、次の有名なビジネス訓話「三人のレンガ積み」を引用したい。

中世のとある町の建築現場で三人の男がレンガを積んでいた。
そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」とたずねた。

一人めの男は「レンガを積んでいる」と答えた。
二人めの男は「食うために働いているのさ」と言った。
三番めの男は明るく顔を上げてこう答えた。
「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。

このとき、三人の男たちにとって「目標」は共通である。
つまり、一日に何個のレンガを積むとか、工期までに自分の担当箇所を仕上げるとか。

しかし、「目的」は三人ともばらばらである。

一人めの男は、目的を持っていない。
二人めの男は、生活費を稼ぐのが目的である。
三番めの男は、歴史の一部に自分が関わり、世の役に立つことが目的となっている。

目標は他人から与えられることが十分ありえる。
しかし、目的は他人から与えられない。意味は自分で見出すものだからだ。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ、管理職研修、キャリア開発研修、思考技術研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

フォロー フォローして村山 昇の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。