脳科学を駆使した「生産性の高い組織」のつくり方

2009.02.10

組織・人材

脳科学を駆使した「生産性の高い組織」のつくり方

中島 康滋

本当に生産性の高い組織とはどんな組織でしょうか? 人材配置をしてもなかなかその能力を発揮してくれないのはナゼでしょう? 脳科学により個人の能力発揮と業務におけるポジショニングについて解説します。

これは、外から入った情報に脳がどのように反応するかということの違いであり、良いとか悪いとかではないのです。

たとえば物を出されたときに、右利きの人が右手で受け取る性質があるように、利き手が持っている反応のようなものなのです。

苦手なことを繰り返すとどうなるか?

たとえば右利きの人が左手で文字を書き続けるとどうなるでしょうか?

きっとストレスが溜まることでしょうね。

それでも書き続けるとどうなるでしょうか?

さらにストレスが溜まって、何かストレス症状が出てくるかもしれません。

それでは、人付き合いの苦手な人に接客をさせるとどうでしょうか?

同じようにストレスが溜まります。

そして、ストレスを持った状態で接客をすることになるので、生産性を期待することはできません。

でもそれでも苦手なことを続けたらどうなるでしょう?

答えは3つあります。

仕事の場合に例えてみましょう。

その1)「自分に合わない」といってやめてしまう。

その2)無理をし続けて潰れてしまう。

その3)そのうちできるようになる。

人はその3に期待してやっていますが、大抵の場合1か2です。

3にたどり着くにはその仕事のほかに強烈なモチベーションが他にあてこそでしょう。

それが低ければ1のようにやめてしまいます。

また、強烈なモチベーションが他にある場合、その2のように潰れてしまうことも多いです。

脳には脳幹があり、大脳辺縁系から強烈なストレスがかかって、自律神経を壊してしまう可能性があるのです。

自律神経は呼吸や食事など、基本的な生きるための神経なので、これが壊されると病気になります。

人は得意とか苦手という言葉を使いますが、本来は悩が喜ぶかそうでないかがポイントになるのです。

悩の反応傾向で喜ぶものは続けられるし、苦手なものは続けられないのです。

生産性の高い組織運営と適材適所

ここで説明した脳科学を用いることによって、業務タスクにおける適材適所が可能になります。

無論、すべての環境における適材適所を実現するものではありませんし、特有のスキルや人間関係、そのほか対人感情能力などを重要とする場合には適合しません。

しかし、人が基本的にその業務を楽しくやれるかどうかは、やはり悩にストレスがかかるかかからないかはとても大きなことといえます。

右脳思考(C,D)が強い人に、分析や製品の工程管理などをさせることはオススメしません。

左脳思考(A,B)が強い人は、研修やプレゼンテーションで人を納得させることはとても難しいです。

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