【問】目標管理制度が機能しない

2007.07.24

組織・人材

【問】目標管理制度が機能しない

泉 一也

ビジネスコーチ株式会社発行のメールマガジン『組織活性の秘訣』の人気コーナー“マネージャーという仕事”。マネージャーの方に必見のコラムです。

【問】目標管理制度が機能しない
人事部で課長職をしているものです。3年前から全社に目標管理制度(※)の導入を推進しているのですが、思ったようにうまくいきません。『目標達成の意欲を高めること』と『評価に対する公平感を高めること』を目的に導入したのですが、逆に会社全体の士気が下がっているようにも思います。最近では、「目標を達成したにも関わらず、賞与がなぜ減額されるのか!」といった不満が人事に来るようになってきました。目標管理制度は、日本の会社には根付かないのでしょうか?

(流通 人事 男性 39歳)

【ビジネスコーチ株式会社 補足】
※目標管理制度とは、目標を通じて個々人でマネジメントを行い、目標を達成しようとする経営手法。厚生労働省「平成14年雇用管理調査」によると従業員千人~五千人規模層で、74.9%の企業が導入しています。 (http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/kanri/kanri02/3-3.html)

【答】目標管理制度でカバーできない内発的動機付けを考えるべし
あなたは、制度を導入すれば、何でも解決できると考えていませんか?

まず私の回答をいうと、日本に限らず、目標管理制度は“制度”だけでは本来の目的を達成できません。

制度は、組織全体を動かす上で、重要な役割を担います。一方、新しい制度を組織に浸透させるのは大変な力仕事です。慣れ親しんだ行動習慣を変えることは、不安を呼び不満につながります。また、作業が増えることに『面倒くさい』という抵抗もあります。

結果、『制度の導入』にばかり意識が向き、それがうまくいかないと制度自体に原因を求めてしまうのです。

腐りかけている木があるとしましょう。葉や幹など見えているところに原因を探しても答えは見つからない。実は『根』に原因があって、根がしっかり育つ環境を作ってあげれば木が再生する。

これを『木を見て根を見ず』といいます。

何を伝えたいかというと、目標管理制度の見えているところでなく、その根っこにある、本来の目的を、あなたはもっと深く考える必要があるということです。

本来の目的は、あなたも言っているように、達成感と公平感を生み出すこと。

気球をイメージしてみてください。気球を浮上させるには、バーナーで空気を温め、オモリを捨てればいい。

つまり目標管理制度は、達成感を引き出すというバーナーの役割と、不公平感という心のオモリを捨てるという機能があります。

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