非営利からのパラダイムシフト(前)

2008.09.17

経営・マネジメント

非営利からのパラダイムシフト(前)

安澤 直樹

 まずは、海外で活躍する日本人アスリートの話から始めましょう。誰のことがわかりますか?

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 仮に、仮病を使ってモンゴルでサッカーをしていたとしましょう。(当時のマスコミの論調はほとんどそうでした。)

 成績優秀なトップセールスマンが自分の故郷のイベントに参加するために仮病を使わなければならない。そんな組織って・・・いったい、どうなっているのでしょうか。

 朝青龍が所属する部屋の高砂親方は減俸30%4ヶ月の処分を受けましたが、相撲協会自体は組織としての責任を問うことはありませんでした。それどころか、「朝青龍が悪くて、相撲協会は正しい」との論調を繰り返しました。・・・なぜ、相撲協会は正義の側でいられるのでしょうか。

 会社(相撲協会)は、精神的なダメージ(解離性障害)を抱えた社員(朝青龍)の治療をサポートするどころか、治療のための故郷での療養にさまざまな制約を課しました。そもそも、精神的なダメージの原因をつくったのは会社なのに・・・。

 それから1年、「かわいがり集団暴行殺人」「大麻汚染」など・・・伏魔殿の相撲協会の闇が少しずつ見えてきました。

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 10年程前、角界を一世風靡したのが「若貴」です。あの頃は連日大入りが当たり前でした。しかし、若乃花に続いて貴乃花が引退し兄弟の確執が表面化。横綱不在が危惧される時代が続き、昨今では肝心な取組よりも土俵外のスキュンダルのほうが話題になっています。

 今思うと、あの頃は角界のバブルの時代だったのかもしれません。かつての活気を再び・・・。周囲から相撲協会に対して、「もっと盛り上げろ」「観客を増やせ」という声があっても不思議ではありません。

 2003年に横綱貴乃花が引退した翌場所に横綱に昇進したのが朝青龍です。同年に横綱武蔵丸が引退した後、昨年白鵬が横綱になるまで朝青龍は一人横綱の位を守り続けてきました。横綱不在の危機を救い支えた最大の功労者は、実は朝青龍です。

(*)力士が引退後も相撲界で生活するには年寄株を取得しなければなりません。そのための条件の一つに日本国籍の取得があります。

 【後編に続く】

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