「ちくわ笛」が奏でる悲しき値上げのメロディー

2008.08.18

営業・マーケティング

「ちくわ笛」が奏でる悲しき値上げのメロディー

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

原材料の高騰による食料品の値上げラッシュ。消費生活を直撃するその値上げも、気付かぬうちに静かに進行している場合もある。

食品メーカーに取って、値上げは死活問題であることは間違いない。しかし、どうか、消費者が納得できる説明だけは怠らないでほしい。知らず知らずのうちに内容量が減り、味が落ち、その後にさらに値上げというようなシナリオではなく、原材料の高騰という如何ともしがたい事態を消費者と共有すべく、説明を怠らずに納得を得る努力をしてもらいたいのだ。
「グレシャムの法則」というものがある。一見同じ価値(名目価値)を持つが、その内容(実質価値)が異なる貨幣がその国の中で流通する時、質の高い方の貨幣は隠され、支払いには質の低い貨幣だけが流通する「悪貨は良貨を駆逐する」という状態だ。
いつの間にか、市場に出回っているのは質の低い食品ばかりという光景はやはり避けてほしいと思うのだ。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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