不条理コソ、
ダイレクトマーケティング。

2008.02.17

営業・マーケティング

不条理コソ、 ダイレクトマーケティング。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

九州には、元気な通販企業が山ほどある。 その現場から、学ぶことは多い。 儲かっている通販企業は、「商品を売っていない」。 いろいろ見えてきた。 そこらへんのお話をいくつかシリーズで書いてみた。

古事記より。天照大御神が、天の岩谷戸に籠もった理由を知って驚愕。弟の須佐之男命(すさのおのみこと)の傍若無人っ。姉である大御神の食堂にうんちをまいたり、機織り小屋に、皮をはいだ馬を投げ込んだり、機織女の性器を突いて殺したり・・・・。そんな弟の蛮行に怒って、籠もったちゅうことだっ。

神様ってすごいっ。半端じゃないっ。こんな神様が創った人間が、理路整然と生きていけるわけがない。道理で、不条理で、非合理で、理不尽なわけだ。なのになのに・・・学校の先生や会社の上司は、理路整然と自分の価値観を押しつけたりする。自分の根っこにある不条理な自分を棚に上げてだっ。そういうのは、教育でもなんでもない。強制だ。
社会で生きるとは、「不条理」や「非合理」や「理不尽」にぶつかって、昇華していくことに他ならない。人間って難しいよね・・・。社会って上手くいかないよね・・・。友情ってはかないよね・・・。「思考」させる場を用意するのが、先生だろ、上司だろっ。

思考とは、本質的に、方法のないところで方法を見いだすことで・・・方法を見いだす方法など存在しないわけで・・・思考の核心をなす飛躍が訪れるのを付帯的なことをしながら待つ時間を過ごすことが大事っ。言い換えると、子供や部下に思考の核心への「雨乞い」を上手にさせてあげることが教育の本質だっ。
論理的な選択こそが賢い生き方だと教え込んだり。根拠のない夢や可能性を抱かせたり。ゆるゆるな友情こそ一番だと声高に叫んだり。「雨乞い」期間を用意せずに、大人の経験で答えを押しつけたりする「バカ親」「バカ上司」。

雨が一向に降らない=どうしようもない不条理な状態を脱出するために、昔の人達は、佇まいを質し、いろんな「雨乞い」を試みた。そうすると、いつしか雨が降り出す。そういうプロセスの中で、自然と生きるという核心を得ていったのだと思う。

理路整然と怒られるより、支離滅裂だが真剣に怒っているんだと感じることができた方が、なぜか納得がいく。合理的で、非の打ち所のない目標を上司から告げられるより、不条理で、理不尽な目標を落とされた方が、何かしらやる気がわく。そういうもんだっ。

ダイレクトマーケティングビジネスをやっている企業ほど「不条理をオススメする」。幸せな家庭を築きたかったら「理不尽をオススメする」。神様のやることは、やっぱ粋だなっ。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

フォロー フォローして中村 修治の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。