「すべての女性が輝く社会づくり」政策の一環として行われた「日本トイレ大賞」。呪いのようなジェンダーコンプレックスを平気で取り上げる勘違い政策。「日本トイレ大賞」の内容が良かっただけに二重に残念でした。
「日本トイレ大賞」創設時の有村女性活躍担当大臣の答弁にこんな言葉がありました。
「政治、行政で力がある、意思決定ができる方々は圧倒的に男性が多いという現状において、その方々が、地方で、当然ながら女性のトイレに行ったことがないということで、こんなに地方格差があるんだ、こんなに施設間格差があるんだ、しかも男女差がこんなにあるんだということを私自身、痛烈に感じてきたこともありました。」
なぜ、その痛烈に感じたという「格差」の本当の意味をもっと深くとらえ、トイレとは違う方向に持っていけなかったのか。とても残念です。
「日本トイレ大賞」は、「すべての女性が輝く社会づくり」の一環でなく、女性のための予算が使われたのでなければ、全面的に応援したい企画でした。きれいで便利なトイレも、災害時の画期的なトイレも、国際支援も、どれもとても大切だし、表彰された方々にはこれからもぜひがんばってほしいと思います。
そういう意味で二重に残念だった「日本トイレ大賞」。できれば、来年以降は、「すべての女性が輝く社会づくり」とは別の政策の中で、続けてほしいと思います。
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