国会を跋扈する『どうしようもないお年寄り達』へ。

2011.06.12

ライフ・ソーシャル

国会を跋扈する『どうしようもないお年寄り達』へ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

東日本大震災から3ヶ月の月日が経った。この間に、心底、感じたことがある。あと何年生きているかわからないお年寄り達の政局争いに、日本の未来を託せない。

先日の不信任案否決のニュース映像の中で、いちばんビックリしたのが、現在の民主党最高顧問である羽田孜氏の姿である。きっと、民主党の中とマスコミ各局の暗黙の了解で、タブーな話題なのであろうが・・・。不信任投票へは、両手をひっぱって貰いながらのヨチヨチ歩き。歩くことすら覚束ないその姿を見る限り、国会議員としての正確な判断をなさっているようには見えない。

6月1日配信の産経ニュース「小沢氏が、羽田元首相と会談 不信任案同調呼びかけ」では、民主党の小沢一郎元代表は1日、国会内で羽田孜最高顧問と会談し、同日夕に自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が提出した菅内閣不信任決議案への同調を求めたとある。

何を会談したというのか・・・ぜひ、その内容を教えて貰いたい。茶番である。これって、ことある毎に、読売グループ会長の渡辺恒夫氏が長嶋茂雄氏を担ぎ出すのと同じ構図である。「過去の栄光ある爺さん達が、過去の栄光ある爺さん達とだけで、話を前へ進める」。国民は、その構造にうんざりである。

3.11以降、この日本には、それまでとは違う「時間の流れ」が生み出された。被災地の復旧や原発の問題を、一刻も早く解決してもらいたいと願う国民の内に流れる「時間」は、それまでのものとは異質になった。ネットの中での市民からの被災地の報告は、情報が伝播する「時間」が変わったことを実感させた。

いま日本の国民が政治に求めていることは「変わる」ことではない。日本に流れている「時間への高い感度」である。それは、言い換えると「鮮度」である。

汚れたモノは、腐る。澱んだものは、臭いを放つ。流れる「時間」を常にキャッチアップして「鮮度」を保ち続けことができるセンスを政治に求めているのだ。

であるのに・・・古くさくいままの時間の中で、政治だけが動いている。管総理が、その地位に恋々としがみつく気はないとおっしゃる傍らで・・・総理経験者や大臣経験者は、1日でも永くその権威にしがみつき、昔のままの「時間の流れ」で、コトを解決しようとする。そんな集団から出てくる「一定の目処」などという、いい加減な時間のタームに、何を期待すればいいと言うのか・・・。あまりにも絶望的である。

有事において「時間」は、いちばん大切な「資産」である。「今日」である。「いま」である。この有事においての「一定の目処」とは、国会の爺さん達が共有している時間で算出する法案制定までの時間ではなく・・・東北の被災地に流れている時間を共有した上で生まれてくる別の指標を活用した期間の設定だろう。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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