日本初:ヨセミテがネット公共サービスに取り組むワケ(津田全泰)2

2009.01.20

開発秘話

日本初:ヨセミテがネット公共サービスに取り組むワケ(津田全泰)2

INSIGHT NOW! 編集部
クイックウィンズ株式会社

ありそうでなかったのが公共サービスでのネット活用。法や規制があるため自由競争のメカニズムが働きにくい分野で、あえて勝負を賭けるのがヨセミテだ。旅行者のための画期的なサービスサイト『フォートラベル』を立ち上げ、新たなステップに踏み出す津田全泰社長のビジョンに迫る。

第2回
「ヨセミテのとんでもない野望」

■インターネット・ナシの世界とアリの世界の違い

「インターネットを使って、日本の業界構造をよくしていきたい。大胆にもそんなことを考えるようになったんです」

津田氏が知人とたった二人で立ち上げたフォートラベルは、旅行者の投稿・クチコミサイトとしてぐんぐん知名度を高めていった。自分の旅行記を書き残したい、クチコミを聞いてもらいたい。そんなニーズの受け皿としてジャストフィットし、予想を上回るペースでページビューが伸びていった。当然メディアとしてのバリューも高まる。

「サービスインしたのが2004年1月、そして11月にはカカクコムへの売却が決まりました。翌2005年1月には売却手続きが終わったんだけれど、カカクコムさんのオフィスに入った時点で社員はまだ3人でした」

業績は順調に伸びていき、スタッフも増えた。会社としての組織も固まってきた時点で津田氏は、将来について思いを巡らすようになる。ここでフォートラベルがやり遂げた成果を考えてみよう。提供したのは消費者つまり旅行者が自由に参加できるサイトだ。旅行という行動に特化したユーザー支援サイトができた結果、何が起こったか。消費者が力を得るようになった。旅行者の生の声を聞いて、業界が少しずつ変わり始めた。

「これがネットの力なんです。ネットという極めて低コストなツールを使えば、以前とは比べ物にならないぐらい多くの消費者の声を集めることができる。これって消費者の力を一つにまとめることですよね。まとまった力を使えば、いろんな業界をより良く変えていけるじゃないですか。インターネット・ナシとアリでは世界は一変した。僕はインターネットを使って世の中をよくしていくことが好きなんだって確信しました」

フォートラベルのバイアウトによって経済的なベースは確保できた。旅行業界に一石を投じることもできた。次に何をするのか。旅行業界でできたことを他の業界でもやってみたいと津田氏は考える。

「じゃ、どこでやろうかと考えていったわけです。いろんな業界があるわけですが、最終的には公共サービスに決めました」

あえてビジネスのニオイのあまりしない公共サービスを選んだ理由に、津田流の考え方が見て取れる。

■競争原理が働かないマーケット、だからそこで勝負する

「医療や介護、教育にはネット企業があまり参入していない。当然、ネットサービスもない。なぜだろうって疑問がスタートでしたね」

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