YouTubeで発見されたジャーニーの新リードボーカル

2008.01.29

ライフ・ソーシャル

YouTubeで発見されたジャーニーの新リードボーカル

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

私が高校・大学生の頃に 大好きだったアメリカのロックバンドのひとつが 「ジャーニー」 です。 全盛期は80年前半でしたので、 最近はほとんど忘れられた存在ですね・・・ (とりあえず彼らのCDはすべて持ってますけど)

まあ正直なところ

「まだいるの?」

という感じでしょう。

でも、中だるみの時期もあったものの、
バンド結成30年を越えてまだがんばってます。

日本にも3年おきくらいに来てたようです。
(私も気づかなかったほど小規模ですが)

ところで、ジャーニーのリードボーカルは
過去1年ほど不在だったのですが、昨年末(07年12月5日)、
フィリピン・マニラ出身の

「アーネル・ピネダ」(Arnel Pineda)

に決まったことが発表されました。

アーネルは、1967年生まれのフィリピン人です。

地元で「ZOO」というバンドを率いており、
ジャーニーを始めとする70-80年代のロックバンドの
カバー曲を主に演奏していました。

実は、この無名のアーティスト、アーネル・ピネダが
ジャーニーの新ボーカルに抜擢されたのは、

「YouTube」

がきっかけでした。

ボーカル不在の状態が続いて困っていたジャーニーのギタリスト、
ニール・ショーンが自分たちのボーカルにふさわしい人材が
いないかとYouTubeを探し回ったのです。

そして、二ールはアーネルを発見した。

YouTubeには、「Zoo」のライブ演奏が多数アップされていますが、
アーネルは本当に素晴らしい歌を聞かせてくれています。
(バンド自体の演奏はあまり上手くありませんが・・・)

特に、ジャーニーのカバー曲を聞くと、

「日本のものまね紅白歌合戦に出演しませんか?
 優勝間違いなしですよ。」

と誘いたくなるほど、
ジャーニー全盛時のリードボーカル、
スティーブ・ペリーにそっくりなんですよね。

もちろん、アーネルは単に似ているだけではない、
素晴らしい才能を持っていることが、
他の有名ロックバンドのカバー、例えばクィーンや
ボストン、チープトリックなどの曲を聞けばわかります。

さてアーネルの才能に魅了されたニールは、
早速、YouTubeを通じてアーネルに連絡を取ったのですが、
アーネルは当初、

「どうせひっかけだ!」

と無視しました。

しかし、このニールからのメッセージを最初に見つけた
友人のノエルは、アーネルに次のように言ったのです。

“What if it really was Neal and He wanted to offer
you the chance of a lifetime?”

もしそれが本物のニールで、生涯最高のチャンスを
 君に与えようとしていたとしたら?

そこで、アーネルはニールにeメールを送ってやりとりが
始まり、ついにジャーニーの新しいリードボーカルとして
迎えられることが決まったというわけです。

次のページもし、YouTubeがなかったら・・・?

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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