声を荒げて東電を批判する「ほんとうは弱い人」

2011.04.02

ライフ・ソーシャル

声を荒げて東電を批判する「ほんとうは弱い人」

寺西 隆行
(株)Z会

疑い続けても仕方がないこと、信じ続けても仕方がないこと、弁えることは大切です。 それにはまず、自分の弱さを認めることから―

以上から何を伝えたいか。

それは、「疑うだけ」「信じるだけ」の人は、自らがとても弱い人であり、かつ、弱さをなかなか認められない人であり、そして認めていないからこそ、弱いまま、解決法を自ら見つけることができず、盲目的に「疑う」「信じる」だけではないか、ということなんです。

※蛇足ですが、「声を荒げて(疑う気持ちから)批判する」人は、「信じるだけ」の人と異なり、周りに必要のない不快を及ぼしている点において、非難されるべき人かと思っています。

弱さを認めて、初めて強くなれます、人間は。
弱さを認めて、初めて正しい選択をしていこうとできます、人間は。

弱さを認めた上で「疑う」と、疑いきれないものに「信じる」という良性が湧きます。
弱さを認めた上で「信じる」と、信じきれないものに「疑う」という選択眼が生まれます。
このバランスの中で人は成長し、周りにも「信頼できる人」が多く集まってくるのではないでしょうか。

メルマガ「平成進化論」執筆の鮒谷周史さん。
※平成進化論
http://www.mag2.com/m/0000114948.html

震災の発生と共に、危機管理として、関西地方へ移動しました。
そんな鮒谷さんが、3月30日配信号で語られていることが下記です。
※メルマガのテイストを残すため、改行や行間もメルマガに準じています。

=========

何にしたところで、私はもとより完全完璧な
聖人君子ではありませんし、そんな人物を演じる
つもりもありません。

切れば血も出る、膿も出る、醜い生身の人間です。

初期の段階の、危険性が全く分からない状態で
楽観論や根性論、理想論で事態を乗り切ることが
できなかった臆病者の現実主義者です。

「あるべき論」のみを基準にして、
行動することができない者であり、

「あるべき論」と、実際の自分の姿とのギャップに
葛藤し続けている普通の人間です。

そもそも、東京に残ることで何か貢献できることが
あれば残る選択肢もあったかもしれないけれども、

現実にはそれが全く何も無いのに、周囲の空気を読み、
リスクを冒して残ることに意味があるのか、

などと思ってしまう、空気の読めない人間でも
あります。

東京を離れる必要はない、と科学的にいくら
説かれても、その科学的、という根拠を信じきる
ことができない情報リテラシーの低い人間です。

両親や家族から心配されるのを無視して、
東京に残ったり、落ち着いてからも戻ることが
できなかった情に弱い、小心者です。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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