昨日ご紹介した『幸福の方程式』では、
「消費」は、
新しい幸福の物語を完成させるための‘道具’
=道具消費
に過ぎなくなりつつあるということでした。
『「ワタシが主役」が消費を動かす』の冒頭では、
まさに上記の「道具消費」の実例が紹介されています。
同書によれば、東京・表参道では、
「ゴミのポイ捨てはカッコ悪い」
という呼びかけに、学生やギャルたちが、
ボランティアでどんどん集まってくるとのこと。
そして、おそうじが終わった後、
周辺のカフェは、彼らで賑わっています。
彼らは口々に言うのだそうです。
「ここに参加すると、新しい友だちができるから」
「街をキレイにしながら、おしゃべりもできて、
終わってからみんなで、カフェでお茶するのが楽しい」
著者の日野氏は次のように付け加えています。
“
カフェがクーポンを配って、コーヒーやサンドウィッチを
買ってもらう宣伝にやっきになる一方で、早朝からカフェを
賑わしているその集団は、「ゴミを拾う」ことを目的に
集まった若者たちなのです。
”
『幸福の方程式』流に解説するなら、
「社会に貢献するという物語」
(街をキレイにすることで社会に役立っているという感覚)
および、
「人間関係のなかにある物語」
(志を同じくする仲間と集まり自分の居場所を確認する)
を生み出すことを通じて、
彼らは「幸福」を得ているということ、
そして、これを支援してくれる道具として
「カフェ」
が利用されているということになるでしょうね。
しかしながら、企業のマーケティング担当者は
この現実をあまり理解できません。
日野氏は、次のように愚痴っています(笑)
“
『「ワタシが主役」が消費を動かす』
松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
松尾 順/書評
女性マーケティングのプロが書いた本。
『幸福の方程式』で示されたような、
新しい「消費者心理・消費行動」について、
女性の視点から具体的に解説されてます。
やはり、マーケター必読書でしょう。
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