論理と感情の矛盾~「身内」という感覚

2009.08.10

ライフ・ソーシャル

論理と感情の矛盾~「身内」という感覚

寺西 隆行
(株)Z会

酒井法子逮捕の事件が連日新聞やインターネットを賑わせていますね。

◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

僕自身、彼女の「ファン」というわけではないのですが(キレイでカワイイな、大人になっても顔立ちが変わらないよな、すごいなとは思っていましたが)、彼女の2歳だけ年下、という世代であり、僕の中高生時代…「アイドル」が全盛で、南野陽子に「どこまでもついていきます!」的に思っていた(いわゆる「ミーハー」です)時代…に、一緒にブラウン管の中で駆け抜けていたアイドルなので、今回の事件はとても関心が高いんです。
#妻はネットやニュースをコマメにチェックする僕に呆れていますけど(苦笑)

自ら出頭し、逮捕されたニュースを最初に知ったとき、瞬間的に“酒井法子が今後どうなって欲しいか”については

「また1からやり直して頑張ればええやん」

という感情が湧いてきました。

ところが。友人がブログでこんなことをしたためていました。
※ブログの内容は引用していますが、表現そのものは変更しています。

=====
「芸能人」への目は甘い。
逮捕された酒井法子に「また頑張ってほしい」などという声が多いと感じる。

「教師」なら逮捕されただけで学校から追放。「教師」として再起不能が当然と感じる人の方が多いだろう。
「公務員」「政治家」が覚醒剤をやっていることが発覚し、自首しても“よく自首したね”“自殺するのを避けられてほんとうに良かった”などと誰もいわない。
=====

確かに。

僕自身も

「一度犯罪を犯した人間は、いったん今の(保護されている)身分をすべて解かれ、厳しい環境に置かれるべき」

「その後時間を置いて、“かつて悪さをした”ということを隠さず(ひけらかすわけでもなく)、社会価値を創造する活動をすることで周りの人が認めれば、以前の身分へ復帰することは結構なこと」

という論を説く人間ですので、論理からすると上記の“瞬間的に感じた”感覚は「(いつも違う論を唱えている人間として)間違っている」ということになります。

論そのものの正しい、正しくない、ではなく(そして上記の論は「主観」や「モラル」が多分に入る領域なので、論そのものの正しさは追求しすぎても意味がないですし)、

「いつも自分が言っていること、行っていることと違う言動をすること」

は「正しくない」姿勢ですし、大嫌いな姿勢なので、友人のブログを見て「はっ」と思った次第です。
論理と感情で矛盾を起こしているということがハッキリわかる、自分自身の事例になりました。

次のページ芸能人に対しては「身内感」が起きやすいからではないでし...

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寺西 隆行

寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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