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ダウン症の子供を理由に移民受け入れ拒否!?から考えるCSR

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
伊藤 達夫/Life & Style
4.6
700
2008年11月1日 12:03

このニュースは日本の出来事ではなくドイツの出来事です。ドイツからオーストラリアへ移住しようとしたドイツ人医師家族に関してのお話しです。

 ドイツのニュース番組をNHK衛星で見ていたら、興味を引かれるニュースがありました。

 あるドイツ人医師が家族でオーストラリアに移住の申請を出していたのが、オーストラリア移民局から申請拒否されたというニュースです。

 その理由は、息子さんがダウン症だから、将来オーストラリア当該地域の公的サービスコスト増の恐れが大きいため、とのことでした。

 日本であれば、「差別だ!」と言うところですよね。人権団体がうるさく騒ぎ立てるのはありありと目に浮かびますし、識者と言われる人々がさもわかったような差別に対する認識を述べるでしょう。

 ただ、興味深かったのはそのニュースでは、その「コスト増」への反論として関係者が言っているのが、その医師の社会貢献効果でした。毎週数千人の診療を行うことができる優秀な医師がもたらす価値についてオーストラリア官僚がまじめに述べているのです。

 父親のコメントも、「私が地域社会にもたらす効果、価値が全く認められず、息子の病気が将来もたらすコストについてのみフォーカスした判断で極めて遺憾!」というものでした。

 このお話しは、家族がオーストラリア社会にもたらす価値と、社会から受けるサービスコストは、家族単位でプラスなのかマイナスなのか?というのがポイントなのです。

 家族単位で社会価値をもたらすことは、言わばお話しの前提なのです。

 前にインサイトナウに書きましたが、日本は集団、企業などが社会の責任ある構成単位を担っている、お金を儲けるならば、社会への責任を果たさなくてはいけない、といった考え方が強いが、米国では、個人が社会の構成単位という認識が強いです。

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シリーズ: CSR

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