第3回「研究を社会に活かしたい」
■文明開化だったSFC「実は高校を中退しているんですよ、私。学校にはどうしても自分の居場所を見つけられなかったので」
決して勉強が嫌いでやめたわけではない。そもそも入学したのは「超」が付くような進学校なのだ。いわゆる地頭の良さは相当なものだったはずだが、なぜか学校とは合わなかった。
「別に反抗していたわけでもありません。小学生の頃から自由研究が大好きで、おねだりするものといえば宇宙図鑑や生物図鑑でした。そんな子どもだったから、受験一筋で勉強して良い大学に入ってどうなるのだろう。なんて、社会のことも自分のこともろくに知らない時期から、余計な疑問を抱えてしまったんですね」
嫌だからといってすぐに辞めたわけでももちろんない。いろいろな人に相談し、将来を考えてさまざまな職業について自分なりに調べてもみた。その結果、辞めざるを得なかったのだ。
「高校時代は、人生や進路について最も悩んだ時期でした。様々な職業の本を読んだり、小2から書き続けてきた日記を読み返して、その中でブレない軸を探しました」
同級生たちよりも少しばかり多感で、物事を深く考えるタイプだったのだろう。とはいえ、そうした悩んだ時間は決して無駄にはならない。
「思ったのは、世界は、人によって見え方がまったく違うのだということ。世界観は一人ひとり違いますよね。私は、その違いをものすごく大事にしてきたんだなって。だからこそ幼い頃から日記を書き続け、自分なりの世界観を紡いで来たんだって」















