ものごとの両面性 ~雨=悪い天気?

画像: Yasushi Sakaishi

2015.08.31

ライフ・ソーシャル

ものごとの両面性 ~雨=悪い天気?

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

14歳から大人まで 生きることの根っこをかんがえる『ふだんの哲学』シリーズ 〈第3章|価値〉第1話


〈発展問題〉
ものごとを両面性でながめる訓練を下の問いでやってみよう。

【問1】
欲が強いことは、悪いことだろうか? それとも良いことだろうか?
欲が強いために、人間がマイナス面におちいることを考えてみよう。
欲が強いために、人間がプラス面に押し上げられることを考えてみよう。

【問2】
ある南の小さな島は、サンゴがきれいな海を持つ。島は農業、漁業以外に特別な産業がなく、財政は豊かではない。そこで島は観光地としてお金を稼ごうと、海を埋め立てて空港を造る計画を立てている。大型旅客機が乗り入れるようになれば、大勢の観光客が来てくれるからだ。さて、自慢のサンゴの海を埋め立てて空港を建設することは、島の「開発」だろうか? それとも、島の「破壊」だろうか?

【問3】
アメリカでは一般市民が銃(ピストルやライフル)を買い、保持することが許されている。銃を「人を殺す道具」にして事件を起こす人間がいるので、「身を守るための道具」として銃が必要だと彼らは考える。さて、銃は「人を殺す道具」だろうか? それとも、「身を守るための道具」だろうか? さらに、銃がこれらどちらの道具にせよ、銃を世の中からなくすために市民ができることはなんだろう?


[文:村山昇|イラスト:サカイシヤスシ]


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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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