日本の高等教育力、世界6位?

2008.10.12

ライフ・ソーシャル

日本の高等教育力、世界6位?

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

見出しや記事だけで判断しちゃいけませんよ、というお話。 とりあげた記事の見出しや記事の書き方そのものに問題がある、というわけではなく、見出しや記事だけでは伝えきれないことは沢山ありますよ、安易に「すごい!」とか「意外!」とか思わない方がいいですよ、というお話です。

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

時事通信社の記事より。記事は全文でこちら。
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 英国の大学情報会社タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)とQS社は11日までに、高等教育力の国別世界ランキングを初めて発表し、日本は6位に入った。
今年5年目となる世界大学順位では、上位200校から慶応大が外れ、前年の11校から10校に減少。国内トップは引き続き東京大だが、昨年の17位から19位へ低下した。
国内勢が低下傾向の中、国内4位の東京工業大は90位から61位に躍進した。

 近年、大学や企業の国際的な人材争奪が激しくなっており、国内でも国立大が法人化で業績が予算に反映される中、ランキングは一定の影響力があるとみられている。
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◆「高等教育」の定義をご存知ですか?

記事本文を見たら勘付くと思いますが、「高等教育」を行う学校は、日本では「大学」にあたります。
小学校が「初等教育」、中学校が「前期中等教育」、高校が「後期中等教育」にあたるんですよね。

「高等学校(高校)で行う教育」を「高等教育」と認識している人、多分多いと思います。
教育に携わる人ではなければ知らなくても当然でしょうけど、たまに教育関連の仕事をしている人でも間違った使い方をしている人に会ったりもして(苦笑)

高校生の皆さん、記事を見て「世界6位なんだ!」とか「今学力低下って言われているけどそんなことないじゃん!」とか、思わないように…

◆各大学の順位を規定しているものは何?

順位付けがあった記事で最も確認しなければいけないのはここです。
どういう風に順位を決めているか、ってことですね。

All aboutの記事より引用します。

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このランキングは、世界の大学を、研究力(研究者の評価40%、教員一人当たりの被論文引用数20%)、就職力(雇用者側の評価10%)、国際性(外国人教員比率5%、外国人学生比率5%)、教育力(教員数と学生数の比率20%)で評価。
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全文はコチラ↓
http://focus.allabout.co.jp/contents/focus_closeup_c/homestay/CU20080912A/index/

ざっくりと語るなら

1.論文が多く引用されており
2.「この大学の学生なら雇用したい」と思われており
3.外国人の比率が高く
4.一人当たりの学生に対する教員数が多く

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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