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マーケティング情報士官

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
2.8
715
2007年5月30日 11:18

先日書いた「リサーチリテラシー」や「思えばなる方式からの脱却」の記事では、

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企業によっては、商品開発担当者や上層部の
 「調査」の役割や意義に対する理解があまり高くないこと。

・このため、「調査」が正しく実行されないこと。
 (やらずに済ますことさえある。)

・このことが、優れた商品開発の障害となっていること。

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等を指摘させていただきました。


上記記事で私が言いたかったことは、本音ベースでは、

マーケティングにかかわる方は、
 最低限のリサーチについての知識を持っておいてほしい”

という「ボヤキ」でもありました。(笑)


しかし、リサーチを発注する相手に文句を言う以上は、
調査を担当するマーケティング・リサーチャーとしての

「あるべき姿」

も再確認しておくべきですよね。


マーケティング・リサーチャーとしてのあるべき姿とは、

リサーチャーは、本来どんな仕事をすべきなのか?」

という本質的な問いに答えることでわかります。


恥ずかしながら、私はこれまで、
この問いに対する明快な答えを持っていませんでした。

しかし、最近になって、
国家安全保障のための諜報活動の文脈で使われる

インテリジェンス

の考え方に大きな示唆を得ました。


インテリジェンス」を扱う人のことを
情報士官(インテリジェント・オフィサー)と呼びます。

情報士官の仕事は、ベストセラーウルトラ・ダラー』の
著者であり、元NHKワシントン支局長として知られる手嶋龍一
によれば次のようなものです。(私の解釈が多少入っています)


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・玉石混交の膨大な情報から、
 ダイヤの原石と思われる情報を見極め、選び出すこと

・ダイヤの原石らしき情報に磨きをかけること、
 すなわち、その情報の真偽、信憑性を確認するための裏を
 取ること

・磨きをかけた情報をさまざまに組み合わせて、
 将来の変化について、新たな発見や予測を行うこと

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上記を読むとおわかりだと思いますが、
情報士官の仕事は、単に‘情報を収集して’
政府関係者に提供することではないことがわかります。


情報士官が提供する「インテリジェンス」は、
政府関係者(その頂点には、大統領や首相がいます)
の重大な意思決定に役立つ

「意味を持つ情報」

でなければならないのです。

ここで「意味を持つ情報」とは、将来についての

「一定の方向を指し示すもの」
(読み、仮説、予測などと言い換えられます)

です。


さて、マーケティング・リサーチャーがやるべき仕事も、
情報士官とまったく同じでしょう。


マーケティング・リサーチャーのあるべき姿は、

マーケティング情報仕官」

とでも言えるのではないでしょうか。


マーケティングリサーチャーも、
ただ、データを集めて分析するだけでは
務めを果たしていない。

ダイヤの原石情報を選び出し、磨きをかけ、
複数のデータを統合して、「意味を持つ情報」に
仕立て上げなければなりません。


なお、このために特に必要とされる能力が、

「データの解釈力」

だと思います。


この「解釈力」は、

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