第一回:ISO担当者は突然の任命から始まる

2015.11.16

経営・マネジメント

第一回:ISO担当者は突然の任命から始まる

古江 一樹
株式会社ISO総合研究所 専務取締役

ISOは本当に使えるのか?どう運営するのが正解なのか? 実際の運用企業の実情をモチーフに物語風にまとめていきます。 第一回は、突然はじまるISO担当者の任命。

■はじめに

「いや、あそこは絶対シュートでしょう」「そうだな。ちょっと大事に行き過ぎたよな」「そうですよ。あそこはガーンと一発いっとけば・・・」

昨晩のサッカー日本代表談義に花を咲かせる桃山と栗田。2人が作業着に着替えながら盛り上がっていると控室のドアが突然開いた。

「おはようっ」

「えっ、あ、おはようございます!」「おはよう―ございまっす」

普段あまり顔を出さない突然の来訪者に戸惑いながらも無理やり声を振り絞っている。突然の来訪者は社長の熊本だった。

「磯川くんは、いるかい?」

普段は営業で外に出ているか事務所にこもってパソコンと睨めっこしている熊本が、今日は朝一番から現場に顔を出した。

「磯川くんがきたら、事務所に来てもらってよ。」

2人は珍客に戸惑いながら、すでに現場で準備に入っている磯川を呼びに走った。

「磯川さん、社長が呼んでますよ~」「社長が・・・?」

磯川たけし、26才。大学卒業後すぐにプリ機械に入社し4年目を迎える。すでに現場リーダーとなり熊本は彼を将来は工場長候補の1人として期待している若手である。

「失礼します」

磯川は“ひょっとしたら朝から何か急なトラブルがあったのかも・・・”と抑えられないドキドキを無理やり抑え込み、事務所の社長室のドアをたたいた。

「いつも早いな。ちょっと話したかっただけだよ」

“怖ぇ~。これが一番怖いパターンだ。絶対何かある。”内心、トラブルじゃないことにホッとしながらも、社長の作り笑顔に怯えながら磯川はソファーに座った。


■ISO9001とISO14001、今日からやってくれ

「実はな、山田さんが辞めるんだよ。昨晩急に電話あってな」

「ええっ!」

山田は磯川の親父さんよりも年上の大先輩である。板金業界一筋で社長の信頼も厚かった重鎮。厳しい大先輩ではあるが、近年は定年を超えて社長にお願いされて週に3日ほど会社に顔をだしていた。ISO9001やISO14001などの管理もこなし、若手の皆にいろいろ教えてくれる頼みの綱でもあった。

「病気・・・ですか?」「うん。詳しくは分からないけど今年に入ってずっとそろそろ身を引きたいといわれていたんだけどさ、また急な話でね。」「そうなんですか。。。」

熊本の複雑そうな表情から事の重大さはなんとなく感じた。“月曜の朝からこりゃ大変だな” 磯川は、右手の作業帽をギュッと握りしめた。

「すでに朝、工場長と話をし、山田さんの仕事をいくつか引き上げてもらうお願いしたんだよ。ただね・・」

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古江 一樹

株式会社ISO総合研究所 専務取締役

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