WEBのアクセス解析をやればやるほど「ここも悪い、あそこも悪い」と問題点が次々に見つかり、どこからどう改善していいのかわからなくなることがある。そこでこのコラムでは「ユーザ導線」を強化するためのアクセス解析の仕方をご説明する
アクセス解析は、WEBサイトの現状を知り問題点を発見するための業務で、WEBの改善にはかかせない。しかし、アクセス解析は、やればやるほど下記のような課題が発生することがある。
(1)アクセス解析すると「ここも悪い、あそこも悪い」と問題点が次々に見つかる
(2)その問題点を解決すべく、書籍などを参考にしてさらに細かい分析を行う
(3)ますます問題点が複雑化する・・・
(4)その結果、どこからどう改善していいのかわからなくなる
(5)最終的に、改善しても成果(コンバージョン)が上がらないということに。
なぜこうなるのか?
その理由は「数値を分析して問題点を見出し改善しようとする」からである。「数値が悪い、だから改善する」というロジックは、その数値を改善すればコンバージョンという成果が高くなるという確証があるときにだけ成立する。
極端な話、「平均PVが悪い、よし改善しよう」というのであれば、平均PVを改善することで、コンバージョンという成果が高くなる「確証」があるなら改善すれば良い。しかし、その確証がないなら、「平均PVを改善することでコンバージョンは高くなるか?」を「確認」することの方が重要である。
つまり、「数値を改善する」ことで、「コンバージョンが向上するのかどうか?」がわからない状況であれば、いくら改善しても、コンバージョンという成果につながりにくいのである。
そこで、今回のコラムでは、このような課題をもつWEB担当者やマーケティング担当者のために、「ユーザ導線」を強化するためのアクセス解析の仕方をご説明しよう。
ユーザ導線とは、「ユーザを問い合わせフォームへと誘導するための導線」のことであり、これを強化することで、「コンバージョン数」を増やすことができる。
あれやこれやと数値を分析して改善を進めるのではなく、ユーザ導線に焦点をあてたアクセス解析の仕方である。
このアクセス解析法で、あなたのWEBサイトの「ユーザ導線の強さ」を明確にしてほしい。そして、「ユーザ導線のどこが弱いのか?」から問題点を明確化し、そこから具体的な改善を行い、PDCAを回しながら、徐々にユーザ導線を強化していただきたい。
ユーザ導線を強化するアクセス解析の仕方
それでは、アクセス解析の仕方をご紹介しよう。その手順は下記の3つである。なお、説明をわかりやすくするためにBtoBサイトを意識した手順になっているが、ネットショップやBtoCでも応用すれば十分活用できる。
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