コンテンツマーケティングの重要性が提唱されて久しいが、どのような情報を巡る社会の変化からもたされているのかをINSIGHT NOW!の立ち上げから現在までの期間で振り返り、その背景、効用や有用性を考えてみます。
情報を巡る社会の変化
INSIGHT NOW!を立ち上げた2007年4月は、twitterもなければFacebookも無く、ようやくWeb 2.0という言葉が流行り始めた頃でした。インターネットが世の中のコミュニケーションの流れを変え、破壊的な影響力を持ってビジネスモデルを変化させるのではないかという不安と期待が交錯する混沌とした時代に突入したように感じました。
だからこそINSIGHT NOW!を立ち上げた訳ですが、元々メディアにコラムを寄稿していたり本を書いている人が我々が直接情報を発信する仕組みを創って提供すれば、会社の規模や思惑に関係なく個人のスキルやパーソナリティで読者ひいては顧客と知り合えるチャネルになるのではと考えたのです。今でいうコンテンツマーケティングの発想に近しい考え方ですね。
今から10年前にあたる2005年前後の情報流通ルートはやや思い切った図ながら、下図の左側のような流れであり、読者、消費者、企業担当者(以後社会生活者と記載)は一般に流通する情報としてはマスメディアの情報を一方通行で取得していたことになります。マスメディア以外にマス向けのコミュニケーションツールがほとんど無かったのです。
マスメディアが情報の流れを席巻する時代が長く続いてきたわけですが、先に述べたINSIGHT NOW!が立ち上がる前後、今からほんの7年前くらいから、Web2.0の波に乗って少しずつ変化してきました。
- 企業における社会生活者(消費者/企業担当者)とのマスコミュニケーションの変化(5-10年前)
このWeb2.0と言われ始めた2007年前後の大きな変化は、上図の右側にあるように社会生活者への情報ルートがインターネット(特にブログ)を使って誰でも発信し、それを取得することができるようになったことです。誰でもといってもこの情報の流れが大きく変化する時期だからこそ特に発信力の強い人が頭角を現し、α(アルファ)ブロガーとして一躍脚光を浴びることになりました。当時αブロガーと呼ばれる人たちだけで数千万PV/月のリーチをとっており、それまでのマスメディアの地位を揺るがす存在になりました。
INSIGHT NOW!の立ち上げにあたっては、このαブロガーをネットワークするアジャイルメディアネットワークさんにお世話になり、αブロガーのブログに広告を貼らせていただきインフルエンサーマーケティングを実施、その影響力の強さを実感した記憶があります。
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2015.07.23
2015.08.10
クイックウィンズ株式会社 代表取締役
所属企業のカンバン、規模によらず個人が持つ付加価値やパーソナリティでビジネスプロフェッショナルがもっと輝きもっと活躍できる社会への貢献をVisionにQuickWinsを創業。INSIGHT NOW! ファウンダー、運営事務局メンバー
