子供たちの個人情報を守れ!

2014.07.12

ライフ・ソーシャル

子供たちの個人情報を守れ!

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/流出した子供たちの個人情報は、今後、他のデータを累積させ、彼らを死ぬまで苦しめることになる。警察や政府は、今回の情報流出を子供たちの大量人権侵害事件として採り上げ、名簿を完全消滅させるべく、ただちに対策に動くべきだ。/

追記:ジャストシステムは、問題のデータを全消去した、とのこと。元凶のベネッセも、このような稚拙な情報漏洩事件を起こしてしまった以上、データの全消去こそが当然。すくなくとも、全データの顧客に連絡を取り直し、明確なオプトインが取れなかったデータについてはただちに消去すべきだ。(オプトインの有効性も3年程度とし、3年ごとにオプトの意思確認して、更新できないものについてはこまめに消去しろ。ベネッセにも出ドコロの怪しい子供のデータが大量に入っている、との黒いウワサにきちんと向き合って、潔癖性を示すことは、正直な顧客の信頼を裏切ってしまったダメ会社としての責任じゃないのか。)

 いまだにジャストシステムも、マスコミも、世間も、何が今回の不正なのか、理解していない。本当の被害者は、子供たちだ。そして、その被害は、これから途方もない規模で起こってくる。

 ベネッセに限らないが、親は、アンケートその他で、子供の名前や年齢などの情報を企業に提供することがある。それは、子供にとって有益な情報が得られれば、と願っての、互恵的な関係。そして、その情報は、その企業に対する親の信頼に応えて、厳重に管理されなければならない。ところが、今回、ベネッセは、それを裏切った。

 とはいえ、多くの親にとって、ほんとうに大切なのは、企業なんかじゃない。自分のところの子供にきまっている。だから、裏切られるもなにも、ベネッセなんか、最初から本気で信用していなかった。それで、情報に「すかし」のトラップを入れた。そして、案の定、ベネッセは、この「すかし」のトラップに引っかかって、情報管理の杜撰さを露呈した。ほら、やっぱり信用に足る企業なんかじゃなかった、というのが、正直なところ。

 しかし、今回、もう一つ、トラップに引っかかってきたのが、ジャストシステム。こんなところに、子供の情報を託した覚えは無い。本人や保護者の承諾も無しに、勝手に人のうちの情報を調べ上げ、それで商売をしようとしているなんて、覗き見の変質者のストーカーのように陰湿で気味が悪い。だから、親たちは怒った。なのに、情報は不正に入手したものじゃない、などと、開き直りやがった。ほんとうに救いがたいワルだ。

 ちかごろ、玩具メーカーなどもそうだが、子供で商売をしすぎだ。少子化で、一人の子供にかける単価が高くなっているからなのかもしれないが、子供はカネづるじゃない。ひとりの人間だ。子供であろうと、人権がある。それを無視して、かってにその個人情報の売り買いをするなんて、人身売買と同じことだ。大げさだと言うな。ああいう情報が、犯罪的性向の者に漏れたら、どうなるか。実際、あのビッグデータの中には、有名子役の○○や××なんかの自宅や電話、家族構成まで含まれている。

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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