本日のコラムは、「強みから売上までの連鎖」について、「宿泊施設の商品戦略」を例に考えてみたいと思います。このコラムにより、「ウチは強みから売上までの連鎖がない!強みの明確化しないとだめだな!」と強みを活かす戦略立案のきっかけになれば幸いです。
はじめに
こんにちは!石川県金沢市の株式会社ALUHAと申します。弊社は、売れる仕組みを考える仕組み「StrengthMap」を活用して、マーケティング戦略や営業戦略、WEB戦略のコンサルティングを行っている会社です。よろしくお願いいたします。
参考記事
まずは、参考記事のご紹介です。下記の記事をご覧ください。
参考記事:【ビジネスのツボ】プリンスホテルの子供スキー教室
参考URL:http://www.sankeibiz.jp/business/news/120227/bsg1202270503000-n1.htm
---記事から一部抜粋---
スキー人口の減少傾向が続く中、歯止めをかけようと、スキー場を運営するプリンスホテルが子供向けのユニークなスキー教室を開催している。最大の特徴は、スキー場であるにもかかわらず、雪のない屋内ゲレンデも設けてある点だ。いきなり雪上に立たせて、スキー嫌いになる子供が少なくないことに着目、「楽しくスキーを覚えてもらう」のがコンセプトだ。かつてスキーブームを担った世代が子供を連れてスキー場に戻ってきてもらうのが狙いで、苗場スキー場(新潟県湯沢町)に続き、今シーズンからは軽井沢スキー場(長野県軽井沢町)でも始め、集客に一役買っている。
---抜粋ここまで---
子供スキー教室の商品連鎖と3つの効果
記事にもあるようにスキー人口の減少による市場規模の縮小に歯止めをかけるべく、はじめたのがこの子供スキー教室。特徴は、下記の4つです。
1:屋内でできること
2:途中でめげない工夫
3:安全性と楽しさ
4:自然とスキーの楽しさやスキルを身につけられる
これらを支える強みが、プールを改造して作った屋内練習ができる設備と、楽しくスキーを学べるプログラムというノウハウです。プログラムは、記事内にも記載がありますが、「子供たちが途中でめげないようにプログラムをつくる」ことを重要視しているようです。
この結果、スキー教室というお試し商品から、スキー場の利用というメイン商品への商品連鎖が生まれています。
子供が気軽にスキーを楽しめる(お試し品)
↓
スキー場の利用(メイン商品)
そして、この商品連鎖により、下記の3つの成果をだしているようです。
1つ目の成果が組みあたり人数の増加です。宿泊施設である以上、一組みあたりの宿泊客数が多くなれば売上は必然的に上がります。子供のスキー教室を提案したことで、家族連れ、さらには祖父母の参加も増え、組みあたり人数が増加し、結果売上向上につながったというわけです。
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