ナレッジワーカーの活躍の場とは?

2007.04.02

ライフ・ソーシャル

ナレッジワーカーの活躍の場とは?

坂口 健治
クイックウィンズ株式会社 代表取締役

終身雇用が崩れ、年功序列制度から能力主義への転換、個人がマーケットバリューを意識してスキルアップを図る時代、ナレッジワーカーが企業の看板を頼りに就労する必然性が薄れつつある?

皆さんは自己紹介や誰かを紹介する時に、まず何について話しますか?

「xxx社で5年働いています。」
「xxx社で働く、優秀な方です。」

xxx社が大手であればあるほど、xxx社のブランド力が高ければ高い
ほど、このような紹介をしがちですが、xxx社を退職したら、この看板
頼みの紹介ができなくなってしまいます。

多くのビジネスパーソンが、その経歴でまずは評価されることは確かです。
職務経歴書にも、どの会社で、何を何年経験したのかは、その人を評価
する上で、大切な情報となっています。

ですが、例えば、

「元xxx社で働いてました。SEとしての経験が5年あります。」

だけでは、不十分ですよね。

つまり、転職が当たり前になった時代、看板を取った時に、説明できる
自分の本当の価値の大きさが増しているのではないでしょうか。

知識労働者が活躍できる場はもはや大手だけではない
やや古いですが、ドラッカーは著書「The Essential Drucker on Individuals」
(日本名:「プロフェッショナルの条件」)の中で、
次のように述べています。

■今日あらゆる先進国において、最大の労働者人口は、肉体労働者
 ではなく知識労働者である。~中略~今日アメリカでは、その割合
 が40%を占める。2020年には、ヨーロッパ諸国や日本もそうなる。
 このように大量の知識労働者は、歴史上初めての経験である。

■彼らは生産手段を所有する。知識を所有しているからである。
 しかも、その知識は携行品である。頭の中にある。

■すくなくともアメリカでは、知識労働者は、もはや自らのアイデン
 ティティを雇用主たる組織に求めなくなっており、専門領域への
 帰属意識をますます強めている。今日では日本においてさえ、
 若い人たちが同じ傾向にある。

ドラッカーの言葉を鵜呑みにするわけではありませんが、'ファクト'
としての実感があります。

アメリカにおいて、知識労働者が、アイデンティティを組織に求めなく
なっている理由は、

もともと、自立的な国民性やシリコンバレーでのサクセスストーリー
の存在等もあるのでしょうが、

それ以上に、

終身雇用への終止符が日本よりも早くうたれていることを理由に
知識労働者の流動化が進み、ポータブル(携帯可能)な「知識」という
生産手段をスキル、経験そして知識として頭の中に持ち、組織に
とらわれない生き方を選択しなければならなくなったという背景
のほうがより強い理由なのではないかと考えます。

次のページインフラ整備の必要性

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坂口 健治

クイックウィンズ株式会社 代表取締役

所属企業のカンバン、規模によらず個人が持つ付加価値やパーソナリティでビジネスプロフェッショナルがもっと輝きもっと活躍できる社会への貢献をVisionにQuickWinsを創業。INSIGHT NOW! ファウンダー、運営事務局メンバー

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