「太陽が照り、山があって、中腹から川が流れていて、川の向こうにお花畑があって、犬が遊んでいます。これを絵にしてください。」 太陽が左右どちらにあるか、犬がどんな顔をしているか…一人として同じ絵はかけません…。 新米教員に対し、「子どもを指導するときには、自分の話している“つもり”の意味がそのまま子どもに受け取られませんよ」と伝えるときの1つの研修例です。 定義するって難しいなあ、というお話。
10万件という数字、ちょっと大袈裟すぎないかなぁ、と感じました。
◆「裏サイト」って何だ?
現時点で定義するならば
・学校の公式サイト(=学校が公式として取得しているドメインで運営されているサイト)以外のすべてのサイトで
・そのサイト内に掲載されているコンテンツ、あるいは交わされるコミュニケーションの中に、誹謗中傷などの「好ましくない」ものが多数含まれているもの
という表現が多くの人の共通認識・共通イメージではないでしょうか。
しかし、「公式サイト以外はすべて裏サイト」と考える人もいれば、「個人のブログで学校内の個人の誹謗中傷が多く語られているものも裏サイト」と考える人もいるでしょう。
裏サイト、という言葉を使用することそのものはさておき、自分が理解している「裏サイト」の意味は世の多数と一緒か違うか、という感覚は常に持ち合わせつつ、「違う場合もある」と認識しながら使用するべきですね。
「学校裏サイトリンク集」にある表現を引用すると
「2005年から増え始めた学校裏サイトは、ある特定の学校の話題のみを扱う非公式の学校サイトです。」
「学校裏サイトが裏サイトではなくなり、学校裏サイトによる被害者をなくすことを目的とします。」
冒頭の出だしに対し、「学校裏サイトが裏サイトではなくなり~」というつながりは変ですし(最初の定義であれば“公式サイト化”するしかないのでは)、そもそも「学校裏サイトが裏サイトではなくなり~」という表現そのものも変ですよね。
この辺も、定義を曖昧なまま使っているから起こる現象でしょう。
◆そもそも
「全国webカウンセリング協議会」という、しっかりしてそうな団体が使用するのであれば…
・「裏サイト」や「サイトの数の数え方」という定義を曖昧にしたまま
・しかも「教育関係者」しか閲覧できないため普通は確認できないまま
でネット上においておくのは、余り好ましくないですね。
是非改善をお願いしたいところです。
「学校裏サイトリンク集」を作成したのが民間企業で、同じようなキャッチ、ニュース記事になっていたら、ある意味サイブリッジさんへの営業妨害ですものね。
※サイブリッジさんに必要以上に肩入れするつもりもないですけど…
コミュニケーションにおける言葉は
「その人が、どんなつもりで使っているか」
が大事なんだなあ、と、改めて感じました。
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