世界最大の動画企業
Thought Equityが日本に進出

2007.04.23

経営・マネジメント

世界最大の動画企業 Thought Equityが日本に進出

将積 健士
株式会社インフォアスリート 代表取締役

世界最大の動画企業ソート エクイティ モーション(本社:デンバー)が今年の春に日本に進出していたのをご存知だろうか。

世界最大はYouTubeだって?
いいや、彼らは動画のオンライン ストレージに過ぎない。

ソート エクイティは、ナショナル ジオグラフィック、ソニー・ピクチャーズ、HBOアーカイブスをはじめとする、そうそうたる企業から15億ドルを超える映像の権利を取得し、広告代理店や映像制作会社に向けて最高水準の動画コンテンツを提供する、文字通り、世界最大の動画サプライヤーなのである。

25万点の安価で高品質の動画コンテンツによって、日本で何が変わるか?

ソート エクイティの提供する動画は、文化遺産や自然の壮観、映画のワンシーン、歴史的な映像など、映像広告に使用できるようなハイクオリティの動画ばかりである。25万点にも及ぶこれらのコレクションを、日本から数万円で購入できるようになることで、一体何が変わるだろうか。

現在、映像広告を作るにあたって、撮影を行うとなると、どんなに安っぽい映像でも制作だけで数百万円からのコストがかかる。これが、映像広告を大企業だけのものにしてきた一因である。
これが、ソート エクイティの動画コンテンツを利用することで、10分の1程度のコストで制作できるようになるとしたら、どうだろう。何か、もの凄いことが起こる気がしないだろうか?

最高水準の素材に、誰でも映像編集できる環境。映像広告はもっと身近に。

ソート エクイティの日本展開をもっと面白くする要因がある。それは、一般の人々でも簡単に映像を制作・編集できるソフトウェアの普及である。

先日行った結婚式で、友人が編集したビデオクリップが流れなかった?

誰でも簡単に映像を編集できる環境があって、最高の素材が安価に手に入るとしたら、既存のCMを超えるような映像が次々と生み出され、映像広告がもっと身近になりはしないだろうか。

舞台は日本。不足するチャンネル。その行く先は?

映像広告が安価に作られるようになったとしても、日本では明らかにチャンネル不足になることが予期される。テレビのチャンネルはアメリカの10分の1だし、デジタルサイネージも欧米ほど普及しているとは言えない。

では、これらの素晴らしい映像広告はどこに配信されるのだろうか。

個人的には、制作費を抑えられた分の広告費と共に、インターネットに流れ込んでくれば面白いと思うのだが、ケータイや店舗内外ビジョンなど、新たなチャンネルの増加につながるかも知れない。

いずれにしても、日本の眠れるクリエイターたちをインスパイアし、映像広告を大企業の独占状態から取り戻す、ソート エクイティの展開に今後も期待しようではないか。

ソート エクイティ モーション日本支社

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将積 健士

株式会社インフォアスリート 代表取締役

1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。ERP導入コンサルタントとして、企業の基幹システムの導入に携わる。その後、独立して株式会社インフォアスリートを設立。

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