米朝会談の意義と半島の行方:世界史文明論の視座から

2018.06.14

ライフ・ソーシャル

米朝会談の意義と半島の行方:世界史文明論の視座から

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/2015年7月、オバマ大統領がキューバと国交回復、17年1月就任したトランプ大統領は同年11月にヴェトナムを訪問、そして、今回の米朝会談。これらはいずれも冷戦の残滓の始末にすぎない。ミサイルやツィッターが大陸を越え、米国大統領が中ロの首脳と飛行機で直接に訪問し合う21世紀にあって、キューバも、ヴェトナムも、北朝鮮も、とっくに「前線」としての意味を失っていた。/

今後、東欧諸国をモデルとするような国際経済社会へのゆっくりとした取り込みを図っていくのだろうが、残存する武器弾薬が多すぎ、ユーゴスラビアのように局地的「内戦」が勃発する危険性もある。冷たく歴史を振り返るなら、あの半島がほんとうに単一民族であったことなどあるのだろうか。古来、さまざまな民族が入り込んでは奪い合い、半島内で争い続けてきた。そこから落ち延びてきて復興を企てる帰化人たちに騙され、日本も、その奪い合いに何度となく巻き込まれたが、そのたびに、ろくなことにはならなかった。隣の国だかなんだか知らないが、距離は関係が無いのが、飛行機とネットの現代社会。北だろうと、南だろうと、関わって、いいことは無い。米中ロも、本音は同じ思いなのではないか。だが、ミミズの缶詰は、開けたらもう元には戻せない。


by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka. 大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。最近の活動に 純丘先生の1分哲学vol.1 などがある。)

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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