顧客満足向上が受注やリピートに繋がらないワケ(4) 【連載サービスサイエンス:第12回】

画像: James Daisa

2016.01.14

経営・マネジメント

顧客満足向上が受注やリピートに繋がらないワケ(4) 【連載サービスサイエンス:第12回】

松井 拓己
松井サービスコンサルティング ・サービスサイエンティスト

顧客満足向上(CS向上)は、多くの企業で取り組まれていますが、苦戦していることも多いようです。しかし一方で、顧客満足向上で大きな成果に繋げている企業では、顧客満足やサービスの本質を理解して、組織的なレベルアップに取り組んでいます。そこで今回は、サービスサイエンスの観点で成果を出すための顧客満足の取り組み方を明らかにしてみたいと思います。

このように、顧客満足度調査は、結果やお客様を平均化してしまうところに盲点が生まれることが分かりました。やはり顧客満足の本質は「お客様の事前期待」にあります。お客様の事前期待を掴み、それに応えるにはどうしたら良いのか。その努力のポイントを明確にできるような顧客満足調査を進めることが重要なのです。

今回は4回にわたり、経営貢献に直結する成果を出すためのCS向上の取り組み方について整理してみました。今の時代、お客様から高い評価を得て、選ばれ続けることができなければ、この厳しいビジネス環境を勝ち抜いていくことはできません。そのためにも、本気になって顧客満足の向上に取り組み、強力に経営貢献に結び付けなければなりません。「顧客満足なんて絵に描いた餅」「CSが向上しても業績アップには繋がらない」「忙しいからCSは後回し」こんな状況から脱却して、会社や事業の成長の成長エンジンとして「顧客満足」に本気になって取り組むために、サービスサイエンスの考え方が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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松井 拓己

松井サービスコンサルティング ・サービスサイエンティスト

サービス改革の専門家として、業種を問わず数々の企業を支援。国や自治体の外部委員・アドバイザー、日本サービス大賞の選考委員、東京工業大学サービスイノベーションコース非常勤講師、サービス学会理事、サービス研究会のコーディネーター、企業の社外取締役、なども務める。           代表著書:日本の優れたサービス1―選ばれ続ける6つのポイント、日本の優れたサービス2―6つの壁を乗り越える変革力、サービスイノベーション実践論ーサービスモデルで考える7つの経営革新

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