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小さな会社がランチェスター戦略を手放すタイミングは?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
伊藤 達夫/経営戦略
3.6
1,893
2008年2月20日 11:55

 小さな会社は、軍事上の知見であるランチェスター戦略を経営に応用した考え方をすると、うまくいく場合がある。というより、強い大手企業を相手にして、成長を遂げていくためには、必須の考え方ではある。

 小さな会社でランチェスター的な考え方を使うというのは、内部環境よりも、外部環境を重視し、外部環境の変化に臨機応変に対応しつつ、ビジネスをやっていくということと、ほぼ同義だと思う。

 小さな会社の内部リソースは乏しい。内部リソースありきでやっていって生き残れるほどのリソースを持つ企業は大企業である。外部、特に競合の動きに留意しながら、ある意味でビクビクしながら次から次へと手を打っていかないといけない。

 悪く言えばラットレースである。


 当然、大量の内部リソースを持つ場合の外部環境に対するランチェスター的な考え方も存在するのだが、戦力が拮抗していればまだしも、弱者に対してそれを徹底することはあまり流行っていない、というか、やるリスクは大きい。

 ランチェスターの考え方を使えば、強者は弱者を徹底していたぶることができる。しかし、それはこれまでのケースからあまり得策ではないことがわかっている。

 例えば、マイクロソフトのように独占禁止法にひっかかり、勝てるわけが無い司法が敵に回ってしまったり、アマゾンのワンクリック特許の侵害への対応に、エンドユーザーの不買運動が起こったりと、強者による弱者いじめは、経営の世界ではあまりいい結果をもたらさない。

 話しを元に戻すと、小さな会社は当初、ランチェスター的に外部環境を重視して、自社のアクションを定めていくことが必要である場合が多い。外部環境が激しく動けば、アクションもめまぐるしく変わる。いや、大企業的に見れば、さして変わっていないように見える環境でも、小さな会社にとっては激変なのである。

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シリーズ: ストラテジー


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