『サイボウズ』はいかに日本一のグループウェアとなったのか?3

2008.01.08

経営・マネジメント

『サイボウズ』はいかに日本一のグループウェアとなったのか?3

INSIGHT NOW! 編集部
クイックウィンズ株式会社

ユーザー数250万人、導入企業数2万6000社。2007年9月遂にIBM「Lotus Notes」を抜いて国内グループウェアのシェアナンバーワンの座を勝ち取ったサイボウズ。創業時にはベンチャーキャピタルから「勝負にすらならない」とまともに相手をしてもらうことさえできなかったベンチャーは、わずか10年でIBM、マイクロソフトなどのビッグネームを打ち負かすまでに成長した。同社の奇跡的ともいえるサクセスストーリーの真相を青野社長に伺った。

第三回
「とにかく目立つこと」


■メール広告での徹底したこだわり

「何といっても場所取りなんです。初期インターネットのメール広告で決定的に重要なポイントだったのは」

ネットでのダウンロード販売を選んだサイボウズにとって、最適な告知メディアはやはりネットである。ここでも青野氏の自分マーケティングが徹底された。

「要するに自分がターゲットなんだから、松下時代に見ていたサイト、読んでいたメルマガに広告を出せば良いだろうと。単純といえばそうですよね。ただし、その内容はさすがに考えました」

無名ソフトの広告を普通に出していたのでは、目に留めてもらえる可能性は限りなく低い。そこで青野氏は画期的な広告アイデアを次々と考え出す。とにかく目立つためにはどうするか。この一念から導き出された鉄則が、メール広告なら出稿スペースは絶対に一番上のポジションを確保することだ。

「そこにURLもわざと同じものを4つ、上から並べておくんですよ。すると見た目には青い部分、つまりクリックゾーンが広がってクリックしやすくなるじゃないですか。もしかしたら間違ってクリックしてくれるかもしれないし」

ある意味、執念さえ感じさせる話である。しかし、資金的にギリギリの状態での広告出稿ともなれば、たとえメール広告の一本といえども決して無駄にはできない。どうすればより高い効果を得られるのか。徹底的な吟味はもちろん、メッセージそのものにも加えられた。

「カッコいい言葉でイメージを伝えようとしても意味はないわけです。自分の松下時代を振り返れば、とにかく忙しい中で情報収集をしているからメリットがひと言でわからなければダメ。わけのわからないイメージコピーには見向きもしませんでしたから」

こうした思考を重ねた末に青野氏がたどり着いたのが、凡そすべてのコピーライターにとっての大原則「相手のベネフィットを、小学生でもわかるように」だった。その上で氏は独特のサービス精神を発揮する。

「広告に目を止めてもらうためには、ビジュアル的に目立つこと、おもしろいこと、もしかしたら少しぐらいなら気持ち悪い表現もありかなぐらいには思っていました。だからデザイナーに頼んだら絶対に出してこないような変なひよこを登場させて『ぴよぴよキャンペーン』なんてやってましたね」

今や同社の代名詞ともなったキャラクター『ボウズマン』も青野氏の自由奔放なアイデアから生また。

←新入社員をひよこに例えたぴよぴよキャンペーン。
バナー広告では、ひよこ達が動き回って目を引いた

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