あまりに少ない/見えない、駅での表示・案内板

画像: 地下鉄成増

2014.12.20

経営・マネジメント

あまりに少ない/見えない、駅での表示・案内板

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

​世の中にある「折角なのに惜しい!」シリーズ、今回は駅での駅名表示板と乗り換え・出口案内板。いずれも、たまに訪れる人に親切とはいえない。

最近の電車は色々と便利かつ親切になっている。その例が、ドア上部にある液晶表示。「次は○○駅」とか「反対側のドアが開きます」などと、知りたい情報が的確なタイミングで表示されていることに感心する。

でも車内が混み出すと、残念ながらこの表示が役立たない場面が増える。あなたが座る座席の位置次第で、他の乗客に隠れてドア上部の液晶表示は見えなくなる。仮に座席に座らずとも、通路を少し奥に進むと人の頭が邪魔をして、または角度があり過ぎて、ドア上部の表示は読めなくことが増えてくる。

そんな場合、今どの駅辺りに来ているのか、どうやって知ることができるだろうか。普段通い慣れたルートであれば、外の景色を見るだけで大体見当はつく。しかしあまり使わない路線で移動するとき、頼りになるのは車内アナウンスと駅ホームにある駅名表示だけだ。

ずっと注意していれば、車内アナウンスで「次は○○」と知らせてくれるので「ああ、この次の次だな」とか心構えができるのだろう。でも人間、いつもそんなに周囲に注意を払ってはいられない。

本やスマホ、音楽などに注意を取られていて、アナウンスを聞き逃したまま、電車がある駅に止まる。ふと「ここはどこの駅?」と気になって、顔を上げる。ドア上部の液晶表示は見えない。急いで車外に目を移し、駅ホームの駅名表示を探す。でもすぐには見つからない。首をあちこちに動かして駅名を探すけれど、見つからないまま電車は再び動き出す。やがて無情にも、あなたの降りるべき駅の名前が表示された白いプレートが目の前を過ぎてゆく…。

一度や二度、こんな経験をされたことがある人は少なくないのではないか。少なくとも焦った経験をお持ちの方は多いと思う。残念ながら駅ホームでの駅名表示の間隔は意外と大きく、いざというときに車内から見つけられない程度にしか掲げられていない駅ホームが、実は少なくない。

もう1つ、たまにしか利用しない駅で不便に思うことがある。それは乗り換えや出口などの案内表示板が少ないことだ。

特に首都圏の地下鉄の比較的古い駅で顕著なのだが、朝方の通勤ラッシュ時間に駅ホームに降りた直後に、どちらの方向に向かえばよいか戸惑う。多くの人が向かう方向に流されるようにしばらく歩いた後、案内表示板を見ると逆方向だった、などということはしょっちゅうだ。もう少し案内板を多くしてもらえば、ラッシュ時間帯に駅ホーム上をうろうろする人数が多少は減るはずなのだが。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

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