チームビルディング「多様性を尊重する姿勢」

画像: 드림포유

2014.05.07

経営・マネジメント

チームビルディング「多様性を尊重する姿勢」

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

チームビルディングというと実際のところ何に役立つのか分かりにくいと言う声を聞きます。「組織構築法」「組織力強化法」「チーム力を引き出すためのリーダーシップ理論」「部下のモチベーションを引き出す方法」などなど、チームに関わることを網羅的に包含していることが、益々チームビルディングを分かりにくくしているのだろうか。本記事がチームビルディングを身近に感じ取っていただける手助けになれば幸いです。

「チームビルディング」というとちょっと特別なものという印象を持たれる方が多いではないでしょうか。

チームビルディングは組織に属するすべての方に関係するテーマなのですが、中々理解が浸透していないと感じています。

私達が日常の中で直面する問題や課題は、そのほとんどが組織に関連したものばかりです。
組織といっても職場の組織だけではなく、学校も家族もまた組織の一つと言えます。

・上司や部下、他部門や顧客などとのコミュニケーションが上手くいかない
・組織でのリーダーシップ、フォロワーシップをどのように発揮したら良いのか
・部下のモチベーションが上がらない、人材が育たない、一体感がない・・・・

そんな問題に囲まれながら、実務の処理に追われているリーダーの皆さん。いつまでこのままの状況に耐えられますか。

このような状況が永遠に続くのは仕方のないこと、そもそも根本的な解決策など無いと考えていませんか。

確かに魔法のように杖を振るだけで簡単に解決できる方法があるわけではありません。
しかし、この現実を創っている最も根本的な原因のひとつは組織論が実務で活かされていないことにあります。

組織に居ながら、組織を運営しているのに、「組織とは何か」「より良い組織はどのような方法で創って行くのか」と言った方法を知られていない。そして、この理解の促進を最も妨げているのは、組織創りや組織のコミュニケーションはマニュアルが同じでも実行者と実行者の姿勢によって結果が大きく変わると言うことです。

特に客観的に自分の姿勢を省みることなしに、やり方やノウハウだけを実践しても成果は得られません。築かれるのは使えないノウハウ本の山だけです。

組織論(チームビルディング論)は単なる道具です。その道具を上手く使いこなし、組織が生み出す様々な問題を解決するには、道具を使う私たち自身の経験則やスキルだけでは
ない「姿勢」が結果を左右するのです。この姿勢のことを私達はあり方、Beと呼んでいます。

「姿勢」という言葉だけではとても抽象的ですので、少し言葉を足して「多様性を尊重する姿勢」と「内的に徹する姿勢」という2つの観点についてお話をしたいと思います。

まず、「多様性を尊重する姿勢」についてお話します。本来私達が様々な個性を持った人材を集め組織を作る目的のひとつは、個性の違いが生み出す力を利用し、固定化された悪し
き習慣や老朽化(時代に合わなくなった)した仕組みを打破し、新しい斬新な発想や仕組みを生み出すことにあります。

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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