『存在意義は、一度すべてを引き受けること』

2013.04.24

開発秘話

『存在意義は、一度すべてを引き受けること』

喜田 真弓

社会人になって改めて学生時代を振り返ると、自分が変わったと思うときが誰しもあるだろう。夢を語り、世界や国を熱い思いで自分の視点から見ていたのが、いつしか自分もその中に組み込まれていることに気づいた時などがそうかもしれない。アシストに入社して10年になる坂口修平もそれを感じている1人である。

「学生時代は、自分対世界、自分対国、のような発想をしていました。それは所詮、世間知らずにすぎなかったのかもしれませんが、社会人になってから考えるのはおもに自分対会社になりました。世界が狭くなったような寂しい気持ちもありますが、本当の意味で、自分の責任を果たす範疇がわかってきたからかもしれないと思います」。自分の仕事に対する責任を全うすることに精一杯だという坂口は、傍観者から当事者になったということかもしれない。

大学時代は英語を専攻し、ゼミでは日本近代史を学んだ。深夜コンビニや印刷工場などでのアルバイトも経験したが、あくまでもそれらの仕事は学生生活の一部で仕事の意味やお客様のことを考えたり、それによって社会の見方が変わるような発見をすることはなかった。IT業界に就職したのは、大学でPCが必要になって自分でPCを組み立てたりしてITに興味が芽生えたのがきっかけだったと言う。

アシストに入社し、研修後は技術部に配属されてセキュリティ系ソフトウェアを担当した。チームには非常に技術的に深い見識を持つ先輩社員が多く、1年目から厳しくもやりがいのある環境の中で製品技術に携わる。初めて自分がメインとなってお客様を担当したときのことはいまでも強く印象に残っていると言い、「OJT担当の先輩にサブについてもらいながら初めてメイン担当として携わった構築案件のことは今でもよく覚えています。先輩に指示をあおぎながら無事に構築し終えて、お客様から、“坂口くん、ありがとう”と言われた時は感無量でした」と当時を振り返る。会社における自分の価値を初めて意識したときだ。

坂口は物静かなタイプで、あまり目立つほうではない。自分では「理屈っぽくて頑固」と言うその性格もあり、自身が納得するまで動かず、慎重にことを運ぶためかもしれない。そんな坂口が変わり始めたのは顧客支援室に配属されてからだ。

特定の製品の技術を担当していた坂口だが、さまざまな製品を取り扱う顧客支援室では営業担当者とお客様のパイプ役を担うことが求められる。ここで間に立つ自分が積極的に動かなければ、物事は進まないという現実に直面したのだ。また、一つの製品技術の担当だとお客様の立場を意識しつつも、自分の技術者としての目線で「これは出来る、これは出来ない」という判断をくだし、出来ないことはお断りをするケースもある。出来ないことを出来るといってお客様に迷惑をかけないためにもそれが必要な場合もあるが、顧客支援室では製品の枠を超えてさらに「こうすれば出来るのではないか」という視点が求められた。

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