「高齢者=ネット使えない人」って、ホントですか?

2012.08.08

営業・マーケティング

「高齢者=ネット使えない人」って、ホントですか?

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

マーケティングを考える時の重要な視点がPEST(※)。そのポイントは「今どうなのか」ではなく「この先どうなるか」を考えることだ。では、これからの高齢者は、どうなっていくだろうか?

2012年問題

2012年にはいろいろな問題が起こる。まずマヤの予言によれば、地球が滅びる年だという。ノストラダムスの大予言で大騒ぎした結果を知っている年代としては、まあ、どうってことないだろうと思っている(イスラエル・イラン問題は心配だけど)。

それより「オフィスビルは、どうなんだ」問題がある。リーマンショックの前、まだ景気が良かった時代に大量に建てられたオフィスビルが続々と完成し、とんでもない供給過剰に陥るという話である。が、これも本質的な2012年問題ではない。

マーケティング的に注目すべきは、団塊世代がいよいよ65歳に達することだ。彼らが引退すると大変なことになる、とは5年前にも言われた。ところが実際には雇用延長や再雇用などの制度を利用して働き続ける人が多く、一挙大量引退とはならなかった。けれども、いよいよ、その本格的なリタイヤが始まる。そこにどんなビジネスチャンスが生まれるか。

iPadを無償提供するネットスーパー

大阪でネットスーパー『おかいもの倶楽部』を運営する三金株式会社は、iPadを無償レンタルするサービスを始めた。筆者も以前、あるGMSと関わりが深い企画会社に同じアイデアを提案したことがある。毎年かかる巨額のチラシコスト削減、iPadは大量仕入れで原価引下げ、プラス5年償却の合わせ技で、採算性は取れんじゃないかと思っていた。

同じようなサービスを、通信キャリアのケイ・オプティコムも展開している。『eoスマートリンク( http://eonet.jp/eosmartlink/)』はタブレット端末を格安で提供し、ネットショッピングに限らず、さまざまなサービスを提供する。

このモデルのキーワードはいずれも『プロセスレス』、具体的には下図のように、従来のプロセスが短縮されることにある。

今どき60代はネットをばんばん使う

このサービスでもっとも恩恵をうけるのは誰だろうか。毎日の買い物が面倒な人たちである。子育て主婦やワーキングママ、さらにはリタイアした団塊世代の人たちも有望なターゲットとなるだろう。という話をすると、次のように反論されることがよくある。

「主婦層はわかるとしても、60代の人がネットを使うでしょうか?」

実は今どきの60代は、結構ネットに慣れている。引退するまでの何年か、会社で仕事をするためにパソコンを使わされている。だから決して好きではないかもしれないが、それなりには使える。電通総研の調査によれば「大都市」圏でのネット利用率は、60代70.2%、70代26.3%になるという。

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