さらには「なんだよ。もっと金払っても良いからさ、並ばないで済むよう
に何とかしてくれよ」とわがままをおっしゃる方もきっといる。これはビ
ジネスチャンスではないかとユニバでは考えたのだろう。そこで生まれた
のが「エクスプレス・パス」なるプレミアムチケットだ。
これだって決して安くはない(ただし、安い/高いの判断はそれによって
得られる価値を個人がどう判断するかによるので一概にはいえないけれ
ど)。仮に繁忙期に7種類のアトラクションに乗れるチケットとなると追
加料金は5200円にも上る。ほとんど入場料と同じぐらいの追加料金が
必要になるわけだ。
ただし値打ちは確かにある。人気アトラクションが2時間待ちとかになっ
ていても、たいていはスッと中に入ることができる。この差は大きい。一
つのアトラクションについてすぐに入るための(たとえば2時間待たなく
てよいためのコストが(5200÷7=)750円ぐらいだとすれば、こ
れは十分に価値ありと考える人はいるだろう。
実際にそういう人がユニバ入場者の3人から4人に1人ぐらいはいるよう
だ。追加料金を払ってチケットを買う人は言うまでもなく納得済みで買っ
ているのであり、満足こそすれ文句が出ることはあり得ない。片やユニバ
サイドではチケットの印刷費だけ(大量に印刷することを考えればタダみ
たいなものだ)の原価で、追加収益を上げることができるのだからこれほ
どうれし・おいしい話はない。少なくともチケットを買うお客さんとユニ
バの間ではwin-winの関係が成立している。
このケースから学ぶべきは「格差社会(このいい方はあまり好きではない
あなたの「お時間」How Much?
竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表
コミュニケーション研究所 代表
竹林 篤実/仕事術
格差社会でもっとも貴重なリソースは、間違いなく時間になる。まさに『Time is Money』である。なぜなら、どんな大富豪でもセレブでも一日は24時間と決まっているわけで、つまりは一時間の価値が人によって違ってくる。そこを上手く付いたビジネスがある。
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