「うちのサイト最近1位が多いな」←それ実は違います。

2012.04.18

IT・WEB

「うちのサイト最近1位が多いな」←それ実は違います。

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

「うちのサイト最近1位が多いな」←それ実は違います。本当の順位を見る方法、教えます

ところで“本当の”順位って何?

ちなみに、シークレットモードのブラウザを使っても、完全にパーソナライズド検索の影響をなくすことはできないようです。

そこで、シークレットモードで検索した検索結果ページのURLの最後に「&pws=0」というパラメータを付けてアクセスすることで、パーソナライズを無効にできるといわれています。

しかし、それでもIPアドレスから判断した地域の情報などは影響を与えたままだと思われます。

……というように、パーソナライズド検索の影響をなくすというのは面倒なことです。

では、“本当の”検索結果とか、“本当の”検索順位って、何なのでしょうか?

検索順位チェックツールを使うと、かなりプレーンな検索順位を調べられます(本当はグーグルの利用規約違反なのですが)。しかし、こんな状況では、多くの人がそれぞれパーソナライズされた検索結果を見ていると考えられます。となると、“本当の”順位というものを見ている人は、順位チェックツールの利用者以外にはどれぐらいいるのでしょうか?

さらに、検索順位以外にWeb担当者が気にしなければいけないことはどんどん増えています。

昨今では検索キーワードもロングテール的に幅広く狙うのがSEOの基本になってきていますし、検索結果といっても「ユニバーサル検索」というWebページ以外の検索結果が混ざっているものが多くなってきています。さらに、SSL検索によってキーワードをアクセス解析で調べられなくなる動きは日本にも来ています。

もちろん検索エンジンだけでなくソーシャルメディアの影響が大きくなってきていますよね。Web担では、特にFacebookからのアクセスがかなり多くなっています。

実際のところ、「狙う検索キーワード」「順位」を意識していればいい時代というのは、かなり前に終わっているのです。

検索順位が気になるのはわかりますが、順位はあくまでもSEOの指標の1つ。あまり順位を意識しすぎずに、「トラフィックがどうか」「コンバージョンへのサイト内での動きはどうか」といった、もっと全体に意識を向けるようにすると、気が楽になって、もっと大きな視点で改善案を考えられるようになるかもしれませんよ。

※この記事は、Web担当者Forum(Web担)に掲載した編集部コラムを転載しています。
元記事:「うちのサイト最近1位が多いな」←それ実は違います。本当の順位を見る方法、教えます
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