「スター社員の仕事術」~新しい習慣をつくる~

2011.01.19

仕事術

「スター社員の仕事術」~新しい習慣をつくる~

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

前回は、「できなかったことを明確にする」ことについてお話しました。できなかったことは、真の目的を振り返り、軌道修正する必要があります。また、習慣化されるまでは、そのことに集中することも必要な手段です。

■□■ 常に軌道修正する ■□■

前回、成功イメージの実現のための大事なことの取り組みをスケジュールに入れたとして、きちんと振り返って「できたこと、できなかったことを常に明確にする」ことの重要性について書きました。

できなかったことをそのままにするのが普通の人。
できなかったことをできるように変えていくのが仕事のできる人です。

そこで必要なのが「目的に向かって、常に軌道修正する」ということです。

例えば、「何しろ体力が第一」と、ジムに通い始めたとします。

最初は、土日のどちらかと、平日の夜に一日必ず行くように予定を組みます。
ところが、大きなプロジェクトを抱えて、なかなか夜に仕事を抜けてジムに行くようなこともできない雰囲気です。
そこであなたは、やむなく早朝にジムに行き9時前には会社に入るように生活パターンを変えようと試みます。
しかし、このパターンも仕事が忙しいので、睡眠時間を削ることになり、思うように続かなくなります。

ジムに行くのは、それなりにまとまった時間が必要になってしまうためです。
ここまではよくあるパターンで、ここで挫折して、ジムに行くのを諦めて、結局何もしなくなるという場合がほとんどでしょう。

しかし、ここで取り組みをやめる人には大きな勘違いが生まれています。
それは、本来の目的を見失っているということです。
ここで何もしなくなる人の中では、「ジムに通う」ということ自体が目的化してしまったといえます。

ジム通いを習慣化しようと思ったのは、「体力が一番」という考えから、運動を日常のスケジュールに埋め込もうと考えたことだったはずです。
ジムに通うのが目的ではなく、「運動を習慣化する」というだけならば、他にもいくらでも方法がある。本気でやるかやらないか、なんですね。

上のようなパターンであれば、次のようにしても、ほとんど同じ結果が得られるはずです。

・ 平日のジム通いは諦めるが、土日のどちらかに行くことは実行する
・ 平日は、ジムに行かなくてもできる方法を組み合わせて、同じ効果を得るように工夫する。
Ex.歩く:エレベータ、エスカレータを使わない
Ex.自宅でできる運動:腕立て伏せ・腹筋・ストレッチ

■□■ 集中する ■□■

これまで書いてきているように、将来の成功イメージの実現のために、大事な取り組みを習慣化するためには、相応の意志の力とエネルギーが必要です。
ある一つのことが、習慣化されるまでは、そのことに集中することが必要です。
習慣化されるという状態は、「それをしないと気持ち悪い」という状態のことです。

早朝に本を読む時間を設け、運動する時間も取り、夜には将来のために英会話にも通う、などと急に決意して、すべてをスケジュールに盛り込んでも、最初のやる気倒れですぐにやめてしまうことになるでしょう。

いくつものことに取り組んですべてが中途半端というのが、一番困った状態と言えるでしょう。
まずは、一つずつ習慣にしていくことがコツなのです。

株式会社マングローブ
今野 誠一

毎日ブログ更新中
http://www.bc-mgnet.com/

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今野 誠一

今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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