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アンパンマンになった日本人はどこへ行く?

荒川 大
株式会社ENNA 代表取締役
荒川 大/仕事術
4.1
7,819
2010年10月22日 01:01

「♪愛と勇気だけがともだちさ~」という友達のいないアンパンマンになった日本人が、これから向かう先について…ちょっと気になっています。

「経済大国日本」というフレーズがいつまで使えるのか分かりませんが、今の日本経済の動きを見ていると、「気の持ちよう」でしょう…と感じることが少なくありません。

日本のGDPにおける内需の割合は80%を超えており、本来「円高」は日本企業にとって追い風になっているはずなのです。海外でのビジネスが儲からないから問題だと言いながら、最近の半期決算はどこも黒字です。

日本の国債もその多くが日本の中に滞留しており欧州のような財政危機は近くもなく、日本人の個人金融資産が1400兆円あって、上場企業の内部留保も200兆円残存しているというニュースを見るたびに、日本経済の将来性に期待が持てないという「発想」また、その発想を生む「政治屋」によってつくられた世界ではないかと感じるわけです。

もっとも、このまま円高が続けば、海外志向の大手企業は内部留保を切り崩していく必要がありますから、永続的な発展という責務を全うするためには無茶な投資や採用は行われず、内需が停滞していき、高齢化が加速する2020年までずっと我慢を強いられることになるのかもしれません。ここのところは半信半疑ではあるのですが・・・。

さて、今更こんなコラムを書いたところで、多くの方々が十分に理解している内容であり、WEB上に余計なコンテンツを増やすだけのことでもあるのですが、最近感じたこともあって、あえて書いてようと思ったのです。

それは、フランスのパートナー企業新規事業についていろいろと情報交換を進めているのですが、現在の大規模なデモやストライキについて背景や影響、公共交通機関や公共施設などの機能低下について教えてもらっている状況です。

現代の日本人であれば、そんなデモ行進なんて馬鹿みたい。とか、ストライキをやっても解雇されるリスクが高まるだけじゃん。なんて発想しか出てこないんだよね。なんて、フランス人のパートナーに話してみるのですが、「労働者としての権利を何故放棄するのか?」と真顔で問われるわけです。

また、デモ行進に参加している高校生や大学生からは「何故、定年延長を許してまで、自分の就業機会の減少を許すのか?」と言われてしまいます。(ちなみにフランスの定年延長は先進国の中でもかなり遅れており、高齢化に対して財政負担が大きくなっている国の一つです。)

日本でも安保闘争の頃には、中学生も高校生も政治や日本の在り方・将来に関心が強く、デモにも多くの方々が参加していました。

労働組合も十分な組織率を背景に、様々なところに意見をしていましたが、今や会社の「転勤」の一言で組合員の8割が脱退する事態になっています。組合がなくなれば、改めて「転勤」と言われた時に対処する方法がなくなるのに・・・です。

さて、タイトルにある通り、アンパンマンですが、主題歌でどうしても気になるのは「♪愛と勇気だけがともだちさ~」という部分です。

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シリーズ: 雇用問題への防衛策

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