結果の出る活性化会議

2010.06.18

経営・マネジメント

結果の出る活性化会議

星野 善宣

以前に「ムダな会議は莫大なコスト~価値ある会議に~」という記事を書かせて頂きました。内容としては、価値ある会議にするにはどうしたらいいかのポイントを書かせて頂きました。今回はもう一歩進んで、結果につなげるにはどういった会議運営が必要かを御紹介します。

まず、御社会議の進め方を考えてみて下さい。

会議を進行する進行役がいて、各自から報告が始まり、上司(もしくは役員)から叱咤激励が入り、対策を発表する。

大まかには、こういった感じでしょうか?

この会議後、参加者はどのような意識になり、結果どのようなアクションに繋がるでしょうか。こういった会議の大きな過ちは、会議の主軸が報告にある点です。
多くのスタッフがわざわざ参加する会議の主軸が、報告であってはいけません。報告であればメールでも、なんでもできます。
メールなどが、まだ浸透していなかった頃の会議形態を継続していませんか?

ここで、私の会社で推進している「活性化会議」の進行ポイントを御紹介致します。
ポイントは、参加、ブレスト(拡散)、コミットメント(集約)のステップを大切にすることです。

①参加
まずは会議参加者に、自分が出席者でなく参加者当人であることを意識付けます。
やり方は様々です。ファシリテーションを勉強したことがある方でしたら、アイスブレークを用いることも効果的です。その他には、テーマを決め、それぞれから考えを発表してもらうことも参加につながります。「自分で考え、意見を言う」という状況を意図的に演出することがポイントです。

②ブレスト(拡散)
会議の課題に対して、ブレストを行います。ここでは意見を潰さずに、どんどん発信させます。多少拡散しても構いません。せっかく集まった多くの参加者の考えを共有するのも、会議の目的です。報告であれば、要点を纏めて結果から簡潔にですが、活性化会議では違います。

③コミットメント(集約)
ブレストによって拡散した意見を、集約します。正しい答えがあるわけではないので、ここでは仮定を決めることになります。多くの意見から納得感のある仮定を定め、参加者がその仮定に対するアクションをコミットメントします。このコミットメントが次回の検証に繋がります。

活性化会議には、他にもグランドルールを決めるなど、いくつかのやり方があります。
せっかく複数の集まる会議ですから、メール、電話ではできない結果につなげる意識を大切にしてみ下さい。

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