「スター社員の仕事術」~何が障害になるかを考える(前編)~

画像: BK

2015.07.15

仕事術

「スター社員の仕事術」~何が障害になるかを考える(前編)~

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

前回の記事で「5年後の成功イメージを持つ」ことの必要性についてお話しました。描いただけでうまくいくわけではありません。必ず、行く手を阻む「障害」となることが立ちはだかるわけです。今回は、「障害」を上手に乗り越えるための方法を前編・後編に分けてお話します。

前回は、仕事ができる人になるためには、目的を大切にしなくてはならず、まずもって『5年後の成功イメージを持つ』ことの必要性についてお話しました。

さて、今回は「何が障害になるかを考える」です。

よく言われる成功法則に「思いは実現する」「映像としてくっきりと浮かぶレベルで思い描いて、思い続けていくことで必ず実現する」というものがあります。

本の中では心強く感じるフレーズなのですが、現実のビジネスの世界では思い描いているだけでは、ちっとも実現しないということを皆さん、味わっているはずです。

5年後の成功イメージを描いたとしても、それだけでうまくいくほど世の中甘くない。

行く手を阻む「障害」となることが必ず立ちはだかるようになっているわけです。
これを上手に乗り越えられるかどうかが、ビジネスマンとして成功できるかどうかの分かれ道になります。

本に書いてるから、成功した人が言っているからといって「思いが強ければ叶う」なんて信じていたら、単なるおめでたい人になってしまいます。

優れたビジネスマンは、自分の行く手を阻む「障害となること」を想像できる人。あらかじめ想定できる人です。

企業を率いる経営者にも、この能力が必要なのですが、組織で言うとこれを「危機管理能力」とか「リスクマネジメント力」というわけですね。

自分が描いた「5年後の理想の姿」を実現していくのに障害となることは何か?
面倒がらずに、自分なりに考えてみてください。それ自体が自分にとって大きな学びになると思います。

私が考える障害のカテゴリーは「世の中の変化」「所属している会社の将来展望を含めた環境」「自分自身の強み弱み」の3つです。

■□■ 世の中の変化 ■□■

世の中の構造変化のスピードは、驚異的に速まっています。

技術の進歩や、枠組みが変わってしまうことによって、何もしないでいると業界そのものの存在意義が無くなってしまうことだってありうるわけです。

例えば、税理士、行政書士、社会保険労務士などの、あるルールの下で手続き論や、代行に意味がある業界は、インターネット社会の中では大きく変化して行かざるを得ません。
そのうちにCD-ROM一枚ですべてのことが分かり、必要な手続きはすべてそこからのインターネット経由で済ませていくという時代になるかもしれません。

ボクの会社の顧問のこうした世界の先生方は、それを早くから見越して、単なる手続きではなく、経営者の経営コンサルティングができるレベルに、ご自分方の組織を磨き上げようとされています。

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今野 誠一

今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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