ウェブには編集力が必要だ

2010.04.26

IT・WEB

ウェブには編集力が必要だ

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

御社には“価値あるコンテンツ”を作る人がいますか?

今日は、企業サイト・マーケ・広報・ソーシャルメディアなど幅広く関係する話を。企業内において「コンテンツ」を作る役割のスタッフや体制作りに関する話題です。

御社では、顧客や見込み顧客に対してどんなメッセージを発信していますか? そして、そのコンテンツはだれが作っていますか?

そもそも、「価値あるコンテンツ」とは何でしょうか。それは、企業が自ら発信する、売り込みのためではない情報だと考えてください。

いまの消費者は、企業が売り込みのために伝えたいことを発信するだけでは、反応してくれなくなっています。また、マスメディアを通じた情報発信も信頼されづらくなっていますし、情報が洪水のようにあふれている時代にはマスメディアの効果も(相対的に)下がっています。そもそもネットでは、価値のあるコンテンツでなければ見てもらえません。

そのために、自社サイトやソーシャルメディアなどの場で、受け取る人にとって役に立つ情報や、感情に働きかけられるコンテンツを作ることの重要性が高まっているのです。それが「価値あるコンテンツ」です。

では、今の企業では、だれがそういった情報を作っているのでしょうか?

・事業の責任者が熱意をもって作る(小規模な企業ならば社長が自ら)
・その筋のプロに頼む(広告代理店など)
・広告の担当者などが事業部から素材をもらって作る
・素材(のようなもの)を代理店や制作会社に渡して作ってもらう

といったところでしょうか。

しかし実際のところ、うまくいくのは(1)や(2)の一部に過ぎず、ほとんどは、売り込みのためのメッセージに終始していたり、会議用資料やプレゼン資料から抜き出した要素の箇条書きに近いものになっていたりする場合が多いのではないでしょうか。

現時点では、価値の高いコンテンツを作れる人を確保している企業は非常に少なく、少なくとも、企業はそういった意識で人材を考えてはいないようです。

世界的に有名なPRコンサルティング会社のエデルマンは、BBCディレクタのリチャード・サンブルック氏を、「CCO(最高コンテンツ責任者)」として5月から採用することを発表しました。サンブルック氏の役割は、エデルマンの顧客がオリジナルのストーリーを伝えるコンテンツを作って顧客に伝えていくことを助けること。代表のリチャード・エデルマン氏によると、サンブルック氏は顧客のニーズに合わせてニュースやコンテンツを作り、ソーシャルな技術を利用することに長けているとのことです。

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安田 英久

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