『五月病』本番へ … 問題なのは自分自身で気付けないこと

2010.04.20

ライフ・ソーシャル

『五月病』本番へ … 問題なのは自分自身で気付けないこと

荒川 大
株式会社ENNA 代表取締役

新聞を読んでいたら「うつ病 健診でチェック…政府方針11年度から」に驚いてしまいました。 誤診が多い精神疾患に対する診断を、労働安全衛生法に組み込もうという長妻氏の考えに、ちょっとだけ反論を。

4月中旬を超えまして、当社にも新入社員やそうでない社員の営業電話が頻繁にかかってくるようになりました。2分で切ってみたり、30分くらい話してみたり、いろいろとその電話の向こうで話されている会話を聞くのが楽しいのですが…

電話口から聞こえる、オフィスの中を飛び交う営業先の名前や役職、個人名などは、さすがに営業では使えませんが、各社がどういった営業活動をしているかを知るには面白い機会ですね(へ~、この会社は、そういう会社と取引しているのかぁ…と思ってみたり)。

さて、メンタルヘルスは「対話」が一番

そして、1年、2年後の仕事に使える資格や語学ではなく、5年後、10年後も働いていられる精神力を鍛える(当社の?)カウンセリングを…などと話していますが、結局のところ、うつ病でもひきこもりでもそうなのですが、風邪でいうところの「ひき始め」対策が重要なのです。

先般も、ひきこもりから一家殺傷という痛ましい事件がありましたが、これも「ひきこもり対策」ではなく「ひきこもりにならない対策」が重要です。
推計二七〇〇〇〇人いるといわれる「ひきこもり」の方々には、働く前に東南アジアの風にあたってきて欲しいなぁと個人的な希望を持ったりします(学生時代に見た貧富の格差と成長への胎動が凄く印象的だったためなのですが…)。

もうすぐ5月ですから短絡的に『五月病』ということになりますが、一般的にはストレスが過剰な状態で、長期休暇が与えられて、緊張感が抜けてしまって自分自身を見失う…いわゆる『適用障害』みたいなものだと思われています。

これはうつ病ではなく、急激な変化に対して、高ストレス状態で乗り切ってきてリセットするはずが立ち直れなくなる(伸びきったゴム)といったものですので、この状態でうつ病の薬を投与されてしまっては、副作用で別の症状がでてきてしまいます。

また、先に書きました精神疾患に対する誤診も後を絶たず…、これは経験的なものなので件数や割合で言えるものではないのですが、心療内科の中には「精神科は初期投資が要らず、薬を出せば儲かるビジネス」と信じて開業してしまった医師の方もいますので、やはり癌と精神疾患はセカンドオピニオンを大切にして頂ければと思います。

「適用障害」の方に、うつ病の薬を処方して悪化させるケースが今までのカウンセリングでは最も多く、薬を変えてみると比較的早い段階で落ち着いてくるように思います。薬はとても優秀なため、処方如何によるのだなぁといつも感じます。

PR

次のページ2010年は「プチうつ」も含めて、来年度の健康診断で精...

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

荒川 大

株式会社ENNA 代表取締役

企業実務(総務・人事・法務・社内システム等)におけるコンプライアンス対応について、企業実務者の観点からの業務改善、内部統制対応等の支援を行なっております。

フォロー フォローして荒川 大の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。