メンタルヘルスは「職場での暴走」を止める唯一の手段

2010.04.02

組織・人材

メンタルヘルスは「職場での暴走」を止める唯一の手段

荒川 大
株式会社ENNA 代表取締役

カウンセリングとは「自分」が「自分自身」であることを確認するための手段です。 新しい環境や人間関係そのものによって「自分自身」を見失いそうであれば、とにかく「対話」によって解決の図るのが一番です。

人事リスクマネジメントの中で、もっとも扱いにくいのが「社員の暴走」です。「自暴自棄」と言った方が分かりやすいかもしれません。

◆ 現状分析

「キレやすい社員が職場を壊す」といったこともありますが、問題は「キレやすい社員」にあるだけではなく「キレてもいいと勘違いするところまで放置した」環境や周囲にあるとも考えるべきものです。

そして、別の観点から考えると「キレやすい社員」というのは自分自身がそのようになることに気付かないまま、いつの間にか「キレる」ようになってしまっているということもあり、そういった社員は自分からは話をしないケースが多いため全ての対応が後手に回ることも多くなります。

では、職場の状況をどのように把握したらよいのかですが、以下の4項目についてチェックしてみてください。

1.社員の区別なく雑談をできる社員がいる

2.社員から相談を受ける年長・先輩社員がいる

3.誰とも話さない社員がいること定期的にチェックしている

4.労務問題に詳しい管理部門スタッフまたは社外の専門家がいる

◆ キレる社員は解雇することが得策

「キレる」という行為は「自制できない」ことと同義です。
自制できないということは、ルールが守れないということになり、結果的に社内の様々な取り決めや就業規則の遵守、業務プロセス管理にまで及ぶ重大なリスクとなります。

最近では、管理職クラスのハラスメントもこの「キレる」という行為の中に入れて考え始める企業も増えていますが、ハラスメントとして認められた場合、またハラスメントにより部下がうつ病発症や自殺という結果となった場合は、会社側が多大な損害賠償を支払う羽目になってしまっています。

但し、解雇を行うには、それまでのプロセスが成否を分けますので、解雇を回避するための「努力義務」について、社労士や労働基準監督署等の専門家と相談の上、適切に改善措置を行って実行に移さなければなりません。

「対応に手を焼くから放置する」というのが最も多くの企業が採用していて、かつ最も大きなリスクをはらんでいることを明確に意識すべき時期にきていると考えられます。

◆ 社員の側は何をすべきか

メンタルヘルスをより良い状態に維持することが求められるわけですが、カウンセリングを提供している側だからこそ、決してカウンセリングだけが良いものとは思えません。

特に、メンタルヘルス・カウンセリングは、そのカウンセラーとの相性も重要ですし、経験量や業界・職種に対する知識・経験も重要となります。そして、なんといっても費用が高い。

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荒川 大

株式会社ENNA 代表取締役

企業実務(総務・人事・法務・社内システム等)におけるコンプライアンス対応について、企業実務者の観点からの業務改善、内部統制対応等の支援を行なっております。

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