起業講座3:いまだかつてない、クレープ1,000店戦略(2)

2010.03.15

経営・マネジメント

起業講座3:いまだかつてない、クレープ1,000店戦略(2)

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

『INSIGHT NOW!』勉強会のなかから、インキュベーション事業を行うPE&HR株式会社が開催した会の特別レポートです。本勉強会では、特別講師として、投資先のなかでも、成長著しい注目のベンチャー起業家4名が招聘されました。「ベンチャー企業の生成と発展」のメカニズムを解明し、『起業の本質』に迫った当日の内容から、PE&HR社にレポートいただき、読者の皆さんに公開いたします。

 「そんな申し込みなんか受けられませんよって、断られたんです。そこで、受けられないって何事ですか、と。こちらとしては、最初の500万円で事業性を証明しました。証明したので、これで事業をするからお金を貸してくださいというロジックだったのですけど、保証協会さんにはそういうロジックは通用しなかったのです。普通に考えて、据置制度を利用した上、2,3回しか返済していないのに、もう1回貸せとは何だというわけです。僕は、向こうに乗り込んでいきました。最後に減額して申し込んだらどうですかと質問を受けたのですが、減額だったら1円もいらないって啖呵切って帰ってきたら、満額で融資を実行いただけたのです。ちなみに、東京都の創業融資の限度額が2,500万円で、最初にその限度額を使った会社ということでした。保証協会さんも、話せば分かっていただけたと。」

■事業コンテンツの拡販
 講座では、設立から現在に至るまで、事業における取り組み、立地、資金という3つのテーマで作成された事業推移表が公開された。どのような時期に何をしたか一目瞭然で理解できる資料である。その資料によると、第3期(2008年3月期)までは市場調査/業態開発期で、第4期(2009年3月期)が組織構築期、第5期(2010年3月期)が出店攻勢期と書かれていた。

 「第3期が終わりまして、だいたい予測の範囲内に収まってきたので、事業を成長させていくフェーズに入りました。まずやったことは組織を作ること。そこで、第4期の2008年6月、PE&HRさんに第三者割当増資を引き受けていただき、3,000万円のエクイティ・ファイナンスをしました。この資金で人の採用をして、そこで採用したメンバー達で組織を作ったんです。そして、第5期に出店攻勢をかけていくというストーリーです。第3期まではゆっくりとした成長で、3年かけてようやく売上1億円を超えました。第4期で資本金が準備金を含めて3,550万円になり、デッドも含めて資金調達を強化しました。第4期の決算を迎えたところで、売上3億5,600万円、利益をしっかり出せました。だいたい3億を超えてくると、金融機関さんの見方が少し変わってきまして、ここからだいぶ資金が調達しやすくなってきました。ちょうどこの第4期の2008年9月に、リーマンショックが起こったのですが、セーフティーネットの資金も上手く活用させていただいて、さらに事業を加速させてきました。」

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