Webマーケティング担当者は大変だ。もはやコミュニティ担当か。

2010.02.11

営業・マーケティング

Webマーケティング担当者は大変だ。もはやコミュニティ担当か。

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

Webマーケティング担当者の業務はどこまで広がるのか。ソーシャルメディアの台頭やアウトソース側の限界は、Web戦略の構築どころではない!?

今後、この「コミュニティマネージャー」は、顧客を中心にコミュニティをいかに形成するかという重要課題に対して間違いなくマーケティング戦略上の重要な役割になるだろう。しかし、現状では、カスタマーセンターのように直接的な利益を生む部門でもなく、広告やイベントのように直接的なレスポンス(KPI)が測れるものでもない役割に予算を出す余裕のある企業は多くないだろう。

特に中小企業の場合は、本来は大企業に対してすばやい戦略転換を行う必要があるものの、多くの場合、Webマーケティング担当に、経営陣からの「遅れないようにしっかりやれ」という激のもと、「とにかく何か始める」というスタンスの会社が大半ではないか。

確かに話題が先行すれば先行者利益をもたらすことがあるかもしれないが、その時期はすでに過ぎている。メディアへ自らの参加しながら、求められるWebマーケティング戦略KPIの確立と実行を果たすことが一体可能なのか。またもや確たる戦略やKPIがないままに「とりあえず参加」する姿は、「セカンドライフ」や「ビジネス系ブログ」を出すまでもなく、かつて新しいサービスが出るたびに見た光景だ。

現在のソーシャルメディアの運営は、スピード感も量も数年前とは全く異なる。Webマーケティング担当者の業務負担はどこまで広がるのだろう。
このままでは、今後Webマーケティング担当者の激務が徒労に終わる企業が多くなるのは間違いない。

ネットにマーケティング戦略の機軸を移す企業は、組織のバリューチェーンの中で、どのようにWebマーケティング戦略を位置づけ、活用するのかを早急に再構築しなければならないだろう。経営陣の方々にくれぐれもお願いしたい。

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