必見!あまりに人間的で面白いマーケティング実験!

2009.11.01

営業・マーケティング

必見!あまりに人間的で面白いマーケティング実験!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

マーケティングに携わる者にとって、この動画は見過ごせない。必見である。 コア・コンセプト研究所代表の大西宏さんのブログに紹介されていた「TheFuntheory.com」からの実験映像である。

「理性は常に感情の奴隷でしかない」と言った哲学者がいる。マーケティングに携わる者にとって大事にしたい言葉である。売れる仕組みは、経済合理を優先するような理性だけでは作れない。

それを証明してくれるような「あまりに人間的なマーケティング実験」がTheFuntheory.comに掲載されているので紹介する。
参考・・・大西宏のマーケティングエッセンスより

ひとつ目は・・・

エスカレーターより、ピアノ模様の階段!


地下鉄の階段をピアノ模様にしたら、実に66%の人たちがエスカレーターではなく、ピアノの階段を使ったという。

ふたつ目は・・・

世界一深いゴミ箱


街にあるゴミ箱に「世界一深いゴミ箱」と表記し、ゴミ箱入れたらひゅゅゅゅぅぅぅすとんと地中深く落ちていく音がする細工をする。すると、多くの市民達は、そのゴミ箱を積極的に使い出す。

みっつ目は・・・

ペットボトルの銀行


街の中の空き缶入れに、電光掲示のカウンターを付ける。ただそれだけで、その空き缶入れは、人気を博す。

冗談のような実験の数々だが・・・
ここには、マーケティングのエッセンスが詰まっている。

人間は、本来が怠け者である。


だから、脳みそは、ラクをする方を選択する傾向にある。
よって、合理的な方が、より素晴らしいと考える。
そして、その合理的選択が、社会の画一化を進めている。
賢いコンサルタントやマーケッターには、このお手伝いをしている人達が多い。

しかし、上記の実験のように、、、
ときにクリエイティブや遊び心が理性を上回ることがある。

「理性が感情の奴隷になる」瞬間がある。

非合理的選択の推進こそが、
ほんとの「売れる仕組み」には必要なのだ。
本来怠け者である人間の感情を揺さぶってこそのマーケティング。
私は、こんな階段やゴミ箱のある、マーケティングエッセンスに溢れた街に住みたいと思う。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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