キングオブコント2009で確信!フリーペーパー不況の原因とは?

2009.09.29

営業・マーケティング

キングオブコント2009で確信!フリーペーパー不況の原因とは?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

全国規模で、フリーペーパーは苦戦している。キングオブフリーへーパーである「R25」まで、配布場所が半減されたというニュースが流れたのは、今月初旬である。 うまくいかない根本的原因は、何か?キングオブコント2009の結果を観て、なんとなくわかった気がした。

経済産業省発表の「情報流通センサス」レポート平成18年版によると、平成8年から平成18年までの10年間で「選択可能情報量=各メディアの情報受信点において、1年間に情報消費者が選択可能な形で提供された情報の総量」は、約532倍になったとある。

数字だけ見れば、間違いなく情報過多である。しかし、そのほとんどは、デジタルに純化された内容の薄いテキストデータである。ただ、あるだけの情報が、何百倍にも膨らんでいるのだ。

「情報」を文字通り「情けに報いる」と捉えると、
情けとは、共感であり、シンパシーである。
報いるとは、reward=自分で返答するである。
だから、

そもそも情報化とは、「心を込めて返すこと&想うこと」である。

デジタルに純化された薄い情報に、実は、我々は、何も返してはいない。
情報はあるだけで、増えただけで、我々は、何も返してはいない。

純度の高い無機質な情報をいくらでも取得できる環境になっているが、誰にも、どこにも、心を込めて返す場所や術を持っていない。

情報過多の時代と言いながら、
実は、私たちの心や身体は「情報化不足」に、絶対的に陥っているのではないか。


若者達は、真の「情報化」を渇望しているのではないか。
みんな、もっと、心も脳みそも、使いたがっているのではないか。

その現象は・・・キングオブコント2009の結果を見てもわかる。
コント芸人2548組の中の頂点を決めるキングオブコント2009の決勝の結果は下記の通り。
優勝→東京03  835+953=1788
二位→サンドウィッチマン  878+865=1743
三位→しずる  820+831=1651 
四位→インパルス  767+868=1635
五位→モンスターエンジン  771+855=1626
六位→ロッチ  807+804=1611
七位→天竺鼠  723+829=1552
八位→ジャルジャル  734+805=1539
爆笑レッドシアターで人気の若手コンビ組と中堅どころの実力派との戦いで、なかなか面白かった。採点方法に賛否両論あるものの、、、結果は、順当であった気がする。

最高得点は、東京03の2回目のコント「ともだち旅行」の953点。
ブービーは、ジャルジャルの1回目のコント「しりとり」の734点。
最低得点は、天竺鼠の1回目のコント「食堂」の723点。
その差は、200点ほどある。
どうしてか?何が、それほど違ったのか?

その差異のポイントが「情報化」なのである。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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