新規事業考(2)とても本質的な話

2015.07.17

経営・マネジメント

新規事業考(2)とても本質的な話

大川 耕平
株式会社スポルツ 代表取締役

新規事業開発のプロジェクトワークに纏わる様々なテクニックはさておき、とてもとても基本的なお話をしておきたい。

そんなの基本的過ぎる!

と、云われるかも知れない。

でも、でも、、、それでも話しておきたい。

今の自分の給与は誰が支払っているのだろうか?
(とても素朴な投げかけです)

現状の自社顧客である。

つまり、お客様です。

このことが担当推進者の体内細胞的に理解できないと新規事業は「形」だけで終わってしまうことが非常に多い。

構想する新規事業ビズモデルのユーザーがその価値に応じた対価を支払う。
これを忘れてはいけない!

今、そのユーザーのことをどれだけ理解しているか?理解しようとしているか?ここが新規事業ダイナミズムへの道の分岐点なのです。

新規事業で支払ってくれるはずのエンドユーザー(顧客)が誰なのか?
未知なる「顧客」があなたの構想する商品・サービス事業にどんな気持ちで対価を支払うのか?

・期待レベルは?
・満足度は?
・リピート意欲は?
・どんな使い方?

でも、構想したユーザーが本当のユーザーか?
想定した計画が途中で変更を余儀なくされることは日常茶飯事ですよね。

それでは数ある新規事業の中でも
B2B2Cアプローチ(顧客グループを所有する団体・企業に対する場合)の「who pays?」度をチェックしてみよう。

最初のB2B営業交渉で決まっても提供プロセスでのエンドユーザー満足度をどれだけ改善にフィードバックできるかが鍵

・エンドユーザー層の観察をどれだけ多面的に行っているか?
・どれだけエンドユーザーとニアな視線でベネフィットを組み立てることができるか?
・それを検証できているか?
・行った観察を商品・サービスにフィードバックできる体制をつくっているか?
・定期的に品質改善のしくみをつくっているか?持っているか?

※この世界は政治的なスキームもあったりしてややこやしい局面もありますのでご注意。

結論を言うと「who pays?」を探し続け、リピートを増やすしくみづくりが新規事業!
(人口は今後しばらく増えませんよね!?このこともお忘れ無く)

「who pays?」を「つくってみて→試してみて→改善していく」

あなたはこの一連の作業に喜びを感じることができますか?

もし、そうであれば、新規事業スペシャリストになれるはずです!

(初回2007年9月2日掲載)

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

大川 耕平

株式会社スポルツ 代表取締役

商品企画開発会社スポルツの代表です!新しいモノ・サービス・事業づくりのプロジェクトをデザインしていくことを天職だと思っています!

フォロー フォローして大川 耕平の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。