「休憩所」から、目的を持って「立ち寄る場所」へ

2009.09.21

営業・マーケティング

「休憩所」から、目的を持って「立ち寄る場所」へ

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

京葉道路で人気のサービスエリア(SA)が、 「pasar幕張」です。 2008年夏の開業以来、我が家でも、 千葉・房総方面に車で出かける時は 必ず立ち寄ってしまいます。

松戸の自宅を出て、
まだ1時間も経っていないので、
あえて立ち寄る必要はなんですけどね。

‘pasar’というのは、スペイン語で

「立ち寄る」「時を過ごす」

また、インドネシア語では、

「市場」

を意味するそうです。

従来のSAと違って、
体育館のように天井が高く、
柱の少ない建物。

休憩用のテーブルは、
ゆったりと配置してあります。

ごちゃごちゃした雰囲気がなく、
洗練された開放的な空間設計が、
思わず立ち寄りたくなる理由でしょう。

また、他のSAにはない、
特色のある専門店が出店しているのも、
人を惹きつける磁石の役割を果たしています。

従来、高速道路のSAやPAは、
ドライブに疲れた時やトイレ休憩など、
必要に迫られて行く場所ですよね。

そして、私たちは休みたくなるタイミングが
おおむね同じなので、PAやSAによって
混雑の度合いが随分違います。

例えば東名高速では、

「海老名SA」

が休憩を取るのにちょうどいい地点にあるため、
一番人気ですね。

ところが、隣の

「足柄SA」

はといえば、海老名に比べると
立ち寄る人の数は寂しいものです。

したがって、足柄SAに出店している店舗は、
けっこう厳しい経営を余儀なくされています。

個店単位でいろいろと集客努力を
されてはいるようですが、

‘pasar幕張’

のようなトータルなコンセプトチェンジ&
リニューアルが必要なのかもしれません。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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